「矯正したいけど、ワイヤー矯正は装置が目立って嫌」と思ったことはありませんか?
そんなあなたにおすすめしたいのが、マウスピース矯正です。
マウスピース矯正は装置が透明で目立ちにくいため、SNS上でも話題になっている人気の矯正法です。
マウスピース矯正が気になってくると、
「マウスピース矯正ってデメリットあるの?」
「マウスピース矯正っていくらかかるの?」
「マウスピース矯正が向いてる人ってどんな人?」
「マウスピース矯正ってワイヤー矯正と何が違うの?」
「マウスピース矯正中って日常生活に制限かかるの?」
「マウスピース矯正っていろいろあるけど、どれがおすすめなの?」
などを疑問に思う方がいらっしゃるかもしれません。
そこで、この記事では、
- マウスピース矯正とは
- マウスピース矯正のメリット・デメリット
- マウスピース矯正とワイヤー矯正の違い
- マウスピース矯正が向いてる人
- マウスピース矯正の費用相場
- マウスピース矯正の治療期間
- マウスピース矯正中の生活ガイド
- マウスピース矯正のブランドの種類
- マウスピース矯正で後悔しないためのポイント
など、マウスピース矯正の情報収集に必要なポイント全部を矯正歯科専門医が詳しく解説します。
マウスピース矯正を検討している方の参考になると幸いです。
世界で実績No.1のマウスピース矯正「インビザライン」を取り扱っているルーチェマウスピース矯正歯科では、無料カウンセリングを実施しています。
マウスピース矯正について、どんな些細なお悩みでも回答します。
ぜひ、お気軽にご相談ください。
目次はこちら
マウスピース矯正とは

マウスピース矯正とは、オーダーメイドの透明なマウスピース(アライナー)を歯に装着し、少しずつ歯を動かして理想の歯並びへと導く治療法です。
患者様自身がマウスピースを段階的に交換していくことで、徐々に歯が移動し、美しい歯並びへと改善されていきます。
少しずつ形の違うマウスピースを約7~10日間ごとに交換していただくことで徐々に歯が動いていきます。
マウスピース矯正の一種であるインビザラインの歯の動かし方について詳しく知りたい方は「痛みが少ない理由がわかる! インビザラインの歯の動かし方」をご覧ください。
新しいマウスピースをはめた直後は、むず痒いような違和感がありますが、2~3日経つと違和感はおさまってきます。
マウスピース矯正のメリット

マウスピース矯正には様々なメリットがあります。
- 目立ちにくい
- 違和感・痛みが少ない
- 取り外しができるため衛生的
- 金属アレルギーの心配がない
- 来院頻度が少ない
- シミュレーションで仕上がりが確認できる
マウスピース矯正のメリットについて詳しく知りたい方は、「マウスピース矯正のメリット・デメリットを徹底解説!治療の向き・不向きチェックリスト」をご参照ください。
マウスピース矯正のデメリット

マウスピース矯正にはメリットがある一方、見逃せないデメリットがあります。
- ご自身で装着する必要がある
- 紛失・破損・変形のリスク
- 歯磨きのケアが重要
- 歯科医師のスキルに左右される
- 適応外の症例がある
マウスピース矯正のデメリットについて詳しく知りたい方は、「マウスピース矯正のメリット・デメリットを徹底解説!治療の向き・不向きチェックリスト」をご参照ください。
マウスピース矯正とワイヤー矯正の違い

インビザラインのメリット・デメリットを知ったうえで、
「ワイヤー矯正とはどこが違うの?」
と思われる方がいらっしゃるかもしれません。
そこで、マウスピース矯正とワイヤー矯正の違いを具体的に表にまとめました。
| 項目 | マウスピース矯正 | ワイヤー矯正 |
| 目立たなさ | ◎ ご自身で着脱可能です | X 金属なので目立ちます |
| 取り外し | ◎ 透明なので目立ちにくいです | X 取り外しできません |
| 違和感・痛み | ○ ワイヤー矯正に比べて少ないです | X ワイヤー交換後に 痛みがあります |
| 食事・歯磨き | ◎ いつもどおりにできます | X 装置のまわりは 磨き残しが できやすいです |
| 金属アレルギー への適応 | ◎ 可能 | X できないことがあります |
| 適応症例 | ○ 重度の症例では難しいことがある | ◎ ほぼ全ての症例で可能 |
| 来院頻度 | 1.5~2ヶ月に一度 | 2−3週間に一度 |
| 後戻りの リスク | △ 後戻り防止マウスピース の装着によって防止が可能 | △ 後戻り防止マウスピース の装着によって防止が可能 |
マウスピース矯正はこんな人におすすめ

マウスピース矯正のメリット・デメリットを知ったうえで、
「マウスピース矯正はどんな人に向いてるの?」
と思った方がいらっしゃるかもしれません。
マウスピース矯正が向いてる人・おすすめな人の特徴は、下記です。
- 目立たない矯正がしたい人
- 自己管理が得意な人
- 金属アレルギーがある人
- 軽度~中度の歯列不正を治したい人
- 通院回数をできるだけ減らしたい人
それぞれ詳しく解説します。
目立たない矯正がしたい人
マウスピース矯正は「矯正しているのがバレたくない人」におすすめです。
透明なマウスピースは使う矯正法なので、よっぽど間近で凝視されない限り、他人に矯正しているのを気付かれません。
「矯正しているのを他人に知られたくない」という方は、マウスピースが向いています。
自己管理が得意な人
マウスピース矯正は自己管理が得意な方には非常におすすめです。
マウスピース矯正は、
- 規定の装着時間を守る
- マウスピースの交換順序を守る
- 日常生活の注意点を守れる
- マウスピースを無くさないように保管できる
など、患者様自身がしっかりと自己管理できないと成り立たない矯正法です。
マウスピース矯正は守らないといけないルールがあるので、自己管理が得意な方に向いていると言えます。
金属アレルギーがある人
「矯正したいけど、ワイヤー矯正だと金属アレルギーで無理」という方にはマウスピース矯正がおすすめです。
矯正に使うマウスピースと他の機材は、医療用のプラスチックでできています。
そのため、金属アレルギーがある方でも安心して矯正治療を受けられます。
軽度~中度の歯列不正を治したい人
マウスピース矯正は軽度~中度の歯列不正を治したい方におすすめです。
一般的に、マウスピース矯正は、
- 抜歯が必要
- 骨格に問題があって外科手術が必要
- 歯を大きく動かす必要がある
などの問題を抱えている人は治療を断られるケースが多いです。
自分の歯列不正がどの程度なのかはわからないのが普通なので、専門医のカウンセリングを受けてみるのがおすすめです。
マウスピース矯正の費用相場と内訳

マウスピース矯正を検討する上で、最も気になるのが「費用」ではないでしょうか。
この章では、マウスピース矯正の費用相場と、その内訳について詳しく解説します。
マウスピース矯正の費用相場
| 項目 | 費用相場 |
|---|---|
| 全体矯正 | 700,000~1,200,000円程度 |
| 部分矯正 | 100,000~500,000円程度 |
マウスピース矯正は、主に、
- 気になる部分のみを矯正する部分矯正
- 歯列全体を矯正する全体矯正
の2種類に分けられます。
一般的に、部分矯正の方が安く、全体矯正になると高くなる傾向です。
表の金額はあくまで目安であり、お口の状態の複雑さや、使用するマウスピースのブランド(インビザラインなど)によっても変動します。
全体矯正や部分矯正、費用に幅がある理由を知りたい方は「マウスピース矯正の値段の平均は?金額を抑える方法も解説」をご参照ください。
マウスピース矯正の費用内訳
「治療費」と一言でいっても、その中には様々な費用が含まれています。
後から「こんなはずじゃなかった」と後悔しないためにも、何にいくらかかるのか、その内訳をしっかり理解しておきましょう。
一般的に、マウスピース矯正の費用には以下のものが含まれます。
- 初診・カウンセリング費用:0円~5000円
- 検査・診断費用(レントゲン撮影、歯形スキャンなど):3万円~10万円
- 矯正装置費用:40万円~80万円
- リテーナー費用:3万円~8万円
- 保定管理料:月額3000円~1万円
- 定期的な調整費:1回当たり3000円~1万円
それぞれの項目について詳しく知りたい方は、「マウスピース矯正の費用の内訳」をご参照ください。
マウスピース矯正の治療期間と注意点

マウスピース矯正の治療期間は、症例の難易度や装着時間の管理によって変動します。
この章では、
- 平均期間
- 長引く原因
- 早く終わらせるコツ
を順に解説します。
インビザラインの平均治療期間
インビザライン矯正の治療期間は、患者一人ひとりの歯並びの状態や治療の目的によって異なりますが、一般的な平均治療期間は約1年半〜2年程度とされています。
前歯の軽度なガタつきやすきっ歯などの軽度な歯列不正であれば、治療期間は6ヶ月〜1年以内に収まることもあります。
特に、部分矯正のみで完了するようなケースでは、より短期間での治療が可能です。
難しい症例では、2年以上の期間がかかる場合があります。
インビザラインの治療期間について詳しく知りたい方は「インビザラインの治療期間・保定期間について」をご参照ください。
矯正治療が長引くケースの共通点
インビザラインの治療期間は、患者様の自己管理の影響を大きく受けます。
- 装着時間の不足
- 定期的な通院を怠る
- マウスピースの紛失や破損
が発生すると、治療期間が伸びてしまい、「思っていたより時間がかかった!」となりかねません。
それぞれの項目について詳細に知りたい方は「インビザライン矯正を長引かせる行動 」をご参照ください。
矯正治療を早く終わらせるためのポイント
矯正治療を早く終わらせるためのポイントは下記です。
- マウスピースの装着時間を厳守する
- マウスピースの交換スケジュールを守る
- 通院を怠らない・予定通りに受診する
- マウスピースを正しく装着・取り扱う
- 口腔内の健康管理を怠らない
- 必要に応じて加速装置を利用する
それぞれの項目について詳細に知りたい方は「インビザライン矯正を早く終わらせる方法 」をご参照ください。
マウスピース矯正の支払い方法

料金の支払い方法は、下記のような手段があります。
- 一括払い
- 分割払い(クレジットカード、クリニックの分割払い)
- デンタルローン
いきなり数十万円の大金を用意するのが難しい方は、分割払いやデンタルローンの利用がおすすめです。
各支払い方法のメリットやデメリットについて詳しく知りたい方は、「マウスピース矯正の値段の平均は?金額を抑える方法も解説」をご参照ください。
マウスピース矯正の費用を抑える方法

マウスピース矯正の費用相場をご覧になると、「高い!」と感じた方がいらっしゃると思います。
「ちょっとでも費用負担が減って欲しい!」と思う方が多いでしょう。
マウスピース矯正でちょっとでも費用負担を抑える方法をご紹介します。
- キャンペーンを活用
- 部分矯正を選択する
- トータルフィー制のプランを選択する
- 医療費控除の対象になるかを確認する
それぞれの項目について詳しく知りたい方は、「マウスピース矯正の費用を安く抑える方法 」をご参照ください。
マウスピース矯正の主要ブランドの一覧

マウスピース矯正はいろんなブランドがあります。
下記に、表で代表的なマウスピース矯正ブランドをご紹介します。
| ブランド名 | 特徴 | オンライン通院 | 治療範囲 | 治療期間 | 通院頻度 | 治療費用 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| インビザライン | 最も知名度の高いマウスピース矯正ブランド。 | 部分〜全体 | 3ヶ月〜3年 | 1~3ヶ月に1回 | 20万〜100万円 | |
| クリアコレクト | インプラントで有名なストローマン社の製品。 | 部分〜全体 | 6ヶ月〜3年 | 1~3ヶ月に1回 | 15万〜70万円 | |
| キレイライン | 部分矯正が中心で手軽なプランあり。 | 部分〜全体 | 6ヶ月〜1年3ヶ月 | 1.5ヶ月〜3ヶ月に2回 | 19.8万〜46.2万円 | |
| アソアライナー | 3段階の硬さがあるマウスピースを使用。 | 部分 | 4ヶ月〜1年半 | 1ヶ月に1回 | 10万〜40万円 | |
| アットスマイル | 「クリアコレクト」を採用。サポートが充実。 | 部分〜全体 | 3ヶ月〜3年 | 1ヶ月に1回 | 25万〜88万円 | |
| エミニナル | エキサイト株式会社が提供。全国48医院で展開。 | あり | 部分〜全体 | 3ヶ月〜1年半 | 最低1回 | 13万〜86万円 |
| クリアライン | 初回カウンセリング、精密検査が無料。 | 部分 | 5ヶ月〜1年3ヶ月 | 1ヶ月に1回 | 8.8万〜31.9万円 | |
| シュアスマイル | 3D技術の活用で技術差が最小限。 | 部分〜全体 | 6〜12ヶ月 | 1〜2ヶ月に1回 | 22万〜100万円 | |
| 湘南マウスピース | 湘南美容クリニックが提供。 | 部分 | 約6ヶ月 | 1〜2ヶ月に1回 | 9.98万〜14.5万円 | |
| スマイルトゥルー | 部分矯正のみ対応。 | 部分 | 3〜8ヶ月 | 2週間に1回 | 25万〜65万円 | |
| スマイルモア | 東京・神奈川・埼玉エリア限定。 | 部分 | 3〜12ヶ月 | 3ヶ月に1回 | 18.7万〜39.6万円 | |
| マウスピース矯正ローコスト | お試し可能。状態に応じて選択可。 | 部分〜全体 | 3ヶ月半〜1年半 | 2ヶ月に1回 | 30万〜55万円 | |
| DPEARL | LINEサポート+通院併用。 | あり | 部分〜全体 | 3ヶ月〜1年 | 原則月1回 | 30.8万〜99万円 |
| GlorySmile | 完全通院不要を実現。歯型キットでセルフ矯正。 | あり | 部分 | 5〜8ヶ月 | 不要 | 9.8万〜19.8万円 |
| hanalove | 最低1回通院。月々9,075円〜 | あり | 部分〜全体 | 〜1年 | 最低1回 | 21.78万〜77万円 |
| hanaravi | ワイヤー矯正と迷っている方におすすめ。 | あり | 部分 | 5ヶ月〜1年半 | 最低1回 | 33万〜88万円 |
| Oh my teeth | 5年で累計5万人以上が無料診断を体験。 | 部分〜全体 | 3ヶ月〜3年 | 最低1回 | 33万、66万円 | |
| Zenyum | シンガポール発。アジア9カ国で事業展開。 | あり | 部分〜全体 | 6ヶ月〜1年3ヶ月 | 最低2回 | 32.45万〜66万円 |
数あるマウスピース矯正ブランドの中で、どれを選べば良いか迷ってしまう方も多いでしょう。
もしあなたが、治療の確実性や安心感を重視するなら、私たちは世界No.1のシェアを誇る「インビザライン」を強くおすすめします。
その理由は、全世界で2,000万人以上という圧倒的な治療実績がもたらす信頼性にあります。
このデータは、精度の高い治療計画の土台となるだけでなく、医師の経験値を症例数に応じた「プロバイダー制度」を採用しているため、患者様自身が実績豊富な信頼できる医師を選びやすいという大きなメリットにも繋がっています。
さらに、他のブランドでは対応が難しいとされる抜歯を伴うような複雑な症例から、前歯だけの部分矯正まで、あらゆる歯並びに対応できる技術力の高さも、インビザラインが世界中の歯科医師から選ばれる理由です。
インビザラインについて気になった方は「インビザラインとは?仕組み・デメリット/費用・期間について徹底解説」をご参照ください。
マウスピース矯正の治療の流れ

マウスピース矯正について知って、実際にやってみたいと思った方がいらっしゃるかもしれません。
一般的に、マウスピース矯正の治療の流れは下記です。
- 初診・相談
- 精密検査
- 治療計画の作成
- 治療の開始
- 定期チェック
- 保定期間
それぞれ詳しく解説します。
1. 初診・相談
マウスピース矯正をする際に、はじめに行うのがカウンセリングです。
カウンセリングでは、患者様のご希望を伺ったり、お口の状態を診察したりします。
過去の歯科治療歴などをお話いただけると、スムーズな治療が実現しやすいです。
2. 精密検査
カウンセリングの次は精密検査です。
精密機器を使って、歯の形状や並び方、お口の状態などの情報を集めていきます。
クリニックにもよりますが、レントゲンやCT、スキャナなどを使って精密検査を行います。
当院では、iTero(アイテロ)による口腔内スキャン(光学印象)で歯列や噛み合わせを、CT撮影で歯の根や骨格の詳細な情報を確認していきます。
iTeroの口腔内スキャンは、小型の装置で光を当てるだけですので、痛みや違和感をほとんど感じることなくデータを採取が可能です。
デジタルで不快感が少なく歯型を採取できるので、従来の粘土のような材料を使う歯型採得が苦手だった方も安心です。
また、パノラマレントゲンやCBCTの撮影も行います。
検査終了後、歯科医師より、現在の状態と、治療の概要や、だいたいの治療期間などについてご説明いたします。
3. 治療計画の作成
シミュレーションソフトを使って、現在の歯並びから理想の歯並びまでの過程をシミュレーションして治療計画を立てます。
代表的なのが、インビザラインの「クリンチェック」です。
クリンチェックは、3Dで自分の歯並びが現状から理想の状態まで変化するかを視覚的にわかりやすく示してくれます。
当院では、このクリンチェックを用いて、使用するマウスピースの枚数や治療期間を設定して治療計画を作成します。
作成した治療計画の説明に納得いただけたら、契約を結び、マウスピースの製作に移ります。
事前の抜歯や虫歯治療が必要な場合は、マウスピース製作期間中に済ませましょう。
4. 治療の開始
クリニックにマウスピースが届き次第、速やかに治療を開始いたします。
多くの場合、マウスピース装着の前に、マウスピースの装着の仕方や外し方のレッスンがあります。
マウスピースを受け取り、レッスンを受けた後は、ご自身でマウスピースを適切に保管・管理していただき、ご自宅で矯正治療を進めることが可能です。
インビザラインの場合、マウスピースの交換頻度は7〜10日に1枚です。
5. 定期チェック
治療期間中は、約1ヶ月半~2ヶ月に一度のペースでご来院いただき、定期チェックを行います。
この定期チェックでは、計画通りに歯が動いているか、マウスピースが正しくフィットしているかなどを中心に確認していきます。
6. 保定期間
歯並びが治療計画通りの位置に整うと、矯正治療は完了となります。
しかし、動かしたばかりの歯には、元の位置に戻ろうとする性質、すなわち「後戻り」があります。
歯の後戻りを防ぎ、新しい位置に歯を安定させるためには「保定期間」が必要になります。
保定期間中には、リテーナーと呼ばれる専用の保定装置を使用していただきます。
このリテーナーの使用期間は、一般的に歯を動かした期間と同程度か、それ以上(数年間)を推奨しており、特に治療直後の最初の1年間は、食事と歯磨き以外の時間は終日装着していただくことが大切です。
保定期間について詳しく知りたい方は、「インビザライン矯正治療後の「平均保定期間」 」をご参照ください。
また、保定期間中も、リテーナーの適合状態や歯並びの安定をチェックするため、3ヶ月〜6ヶ月に一度のペースでご来院いただく必要があります。
リテーナーを正しく使用することで、美しい歯並びを長く維持することができますので、この保定期間についても責任をもってサポートさせていただきます。
リテーナーについて詳しく知りたい方は、「これを読めばすべてがわかる!インビザラインのリテーナーについて」をご参照ください。
インビザライン矯正中・矯正後の生活ガイド

実は、飲食・お風呂・喫煙・運動など、日常の何気ない行動にも矯正への影響があります。
正しい使い方と生活習慣を知ることで、装置の変形や汚れを防ぎ、治療をスムーズに進められるでしょう。
ここでは、治療中・治療後に注意すべき生活のポイントを紹介します。
飲食時の注意点
インビザライン矯正中や保定中は食事のときは必ずマウスピースを外します。
マウスピースを着けたまま食事をすると、マウスピースの変形・着色・破損の原因になるからです。
また、インビザライン装着中の飲み物は、基本的に「水のみ」が原則です。
コーヒーやお茶、ワインなどの飲み物は、着色リスクが高いためマウスピースを外してから飲むとよいでしょう。
また、60℃を超える熱い飲み物を飲むとマウスピースを変形させる可能性があります。
熱い飲み物を飲むときはマウスピースを外すのがおすすめです。
食後や糖分・色がついた飲み物を飲んだ後は歯磨きまたはうがいをしてからマウスピースを再装着しましょう。
この習慣を徹底することで、虫歯や着色を防ぎながら快適な治療を続けられます。
「ビールは?」
「無糖炭酸水はどうなの?」
「水以外にも飲めるものあるでしょ」
と思った方は、「インビザライン中に飲んでいい飲み物・ダメな飲み物とは?虫歯・着色を防ぐコツも解説」をご参照ください。
お風呂に入る際の注意点
基本的には、マウスピースを装着したまま入浴しても大丈夫です。
ただし、サウナに入るときは注意が必要です。
インビザラインのマウスピースは57℃以上の温度では変形すると言われています。
サウナは低温のものでも温度60℃を超えます。
鼻呼吸をしていれば問題ありませんが、口呼吸をしてしまうとサウナの高温の空気でマウスピースが変形してしまうかもしれません。
ですので、サウナに入る際はマウスピースを外して、ケースに入れてロッカーなどのわかりやすい場所に保管しておくと安心でしょう
喫煙時の注意点
喫煙時は必ずマウスピースを外しましょう。
タバコの熱とヤニによって、マウスピースが黄ばむだけでなく、変形するおそれもあります。
また、ニコチンによる歯肉の血流低下は矯正治療の妨げにもなります。
喫煙習慣がある方は、矯正期間中は本数を減らすか、できる限り控えることが理想です。
タバコを吸ったあとは、必ず歯磨きかマウスウォッシュをしてお口を清潔にしてからマウスピースを再装着するのが大事です。
タバコを吸ったあと、そのままマウスピースを装着してしまうと、マウスピースが着色してしまいます。
矯正中の喫煙リスクを理解し、治療の成功につなげましょう。
「アイコスならどうなの?」
「加熱式タバコは?」
と感じる方は「インビザライン中でも喫煙できる!矯正成功のためのポイントや喫煙のリスクを解説」をご参照いただくのをおすすめします。
運動時の注意点
軽い運動ではマウスピースを装着したままでも問題ありません。
しかし、マシーンを使った筋トレやラグビー、アメフト、ボクシングなどの一部のスポーツでは注意が必要です。
強い衝撃でマウスピースがずれたり、無意識に歯を食いしばってしまってマウスピースに負担がかかって破損したりする可能性があります。
運動中に飲み物を飲む際は、基本的に水を飲みましょう。
マウスピースをしたまま飲んでいいものは水だけです。
スポドリなどの糖分入りのドリンクを飲む際はマウスピースを外して飲むのをおすすめしています。
マウスピースを外してスポドリを飲んだあとは、歯みがきをするかマウスウォッシュで口をすすいでからマウスピースを装着しましょう。
歯磨きやマウスウォッシュをして、歯を清潔にしてからマウスピースを装着しないと、虫歯になりやすくなるからです。
マウスピース矯正の洗浄・衛生管理の方法
マウスピースを清潔に保つためには、毎日の洗浄が欠かせません。
基本はぬるま湯での水洗いと柔らかい歯ブラシによるブラッシングです。
熱湯は変形の原因になるため避けましょう。
さらに、専用の洗浄剤を週1〜2回使用することで、目に見えない汚れや菌を除去できます。
マウスピースの洗浄を怠ると、マウスピースが白くにごってきたり、変なにおいを発するようになってしまったりします。
快適なマウスピース矯正生活をするためには、マウスピースの毎日のお手入れが大事です。
マウスピースのお手入れ方法についてもっと詳しく知りたい方は、「マウスピース矯正における洗浄と衛生管理の大切さ」をご参照ください。
マウスピース矯正で後悔しないためのポイント
「矯正するからには後悔したくない!」と思う方は多いと思います。
マウスピース矯正で後悔したくない人が抑えておきたいポイントは下記です。
- マウスピース矯正で治せる適用症例かチェックする
- マウスピースの装着ルールを守る
- 追加費用の有無を事前に聞いて知っておく
- 矯正治療後にしっかり保定する
- 信頼できる歯科医院を選ぶ
マウスピース矯正で後悔しないためのポイントをより詳しく知りたい方は、「マウスピース矯正の値段の平均は?金額を抑える方法も解説」を参照ください。
当院でのマウスピース矯正の治療例
当院でマウスピース矯正の一種であるインビザラインで矯正を行った方の事例をいくつか下記に紹介します。
上下の前歯がガタつき、出っ歯でお悩みの方のインビザライン治療例

上下の前歯がガタつき、出っ歯をインビザラインで治療した例です。
インビザライン フル1プランで治療しました。
治療にかかった期間は1年です。
この症例の詳細はこちらからご確認いただけます。
前歯のクロスバイトでお悩みの方をインビザラインで治療した例

前歯のクロスバイトをインビザラインで治療した例です。
インビザライン ライトプランで治療しました。
治療にかかった時間は半年です。
この症例の詳細はこちらからご確認いただけます。
上の前歯が飛び出しているお悩みをインビザラインで治療した例

上の前歯が飛び出しをインビザラインで治療した例です。
インビザライン アーリープランで治療しました。
治療にかかった期間は3か月です。
この症例の詳細はこちらからご確認いただけます。
歯がガタガタで噛み合わせが悪くお悩みの方をインビザラインで治療した例

歯がガタガタで噛み合わせが悪い症例をインビザラインで治療した例です。
インビザライン フル2プランで治療しました。
矯正にかかった期間は1年10か月です。
この症例の詳細はこちらからご確認いただけます。
これら以外の治療例をご覧になりたい方は「マウスピース矯正治療の治療例」や「症例写真」をご参照ください。
マウスピース矯正のよくある質問

マウスピース矯正は部分矯正か全体矯正で料金が大きく変わります。
部分矯正だと10万~50万円、全体矯正だと70万~120万円が相場となります。
マウスピース矯正は基本的に保険適用外です。一部、特殊な症例では保険が適用されますが、ほとんどの方はこの特殊な症例には該当しません。
虫歯や歯周病がある方は、基本的には虫歯や歯周病を治療してからマウスピース矯正を行います。
矯正中に虫歯や歯周病になった場合は、矯正治療に悪影響をおよぼさないために虫歯や歯周病の治療を優先します。
可能です。部分矯正のマウスピース矯正を選択いただければ、前歯だけの矯正ができます。
部分矯正を検討されている方で、より詳しく知りたい場合は「気になるところだけ! 部分的なマウスピース矯正について」を参照ください。
可能です。
マウスピース矯正は、年齢を重ねても問題なくできます。
歯の移動に関わる歯槽骨や歯根膜の新陳代謝は全ての人の体内で働いています。ですので、年齢を重ねても歯はきちんと動いてきてくれるのです。
ただし、加齢変化によってこの新陳代謝のスピードが遅くなったり、歯周病治療の必要性がある場合があります。
「大人でも本当に歯が動くの?」と疑問に感じた方は「成人矯正、大人になっても歯が動く理由と注意点について」をご参照ください。
装着初期に軽い締め付け感や痛みを感じることがありますが、多くの場合は2〜3日で慣れます。
歯が動いている証拠であり、強い痛みではありません。
どうしても気になる場合は、痛み止めを使用したり医師に相談したりするのも有効です。
マウスピース矯正の一種であるインビザラインで痛いときの対処法やNGについて詳しく知りたい方は「インビザラインは痛いって本当? 痛みの原因や対処法を解説」をご参照ください。
事前にマウスピースを外していただき、食後は歯磨きまたはうがいをしてから再装着をお願いします。
可能です。ただ、マウスピースの着色を避けるために、喫煙前にマウスピースを外すのと喫煙後に歯磨きやマウスウォッシュをしてからマウスウォッシュを再装着するのをおすすめしています。
まとめ
ここまで、
- マウスピース矯正の仕組み
- マウスピース矯正のメリット・デメリット
- マウスピース矯正の費用・期間の目安
- 日常生活で気をつけたいポイント
- マウスピース矯正ブランドの違い
- マウスピース矯正で後悔しないためのチェックポイント
まで、一通りご紹介してきました。
最初は「なんとなく気になる」程度だった方も、読み進める中で「自分には合いそうか」「どんな準備が必要か」が、かなり具体的にイメージできるようになっていればうれしいです。
マウスピース矯正は、見た目や快適さだけでなく、“自分のペースで続けられるか”“信頼できるクリニックに任せられるか”がとても大切です。
ネットの情報だけでは判断しきれない部分も多いため、少しでも「やってみたい」「自分の場合も聞いてみたい」と感じたら、一度プロに相談してみるのがおすすめです。
ルーチェマウスピース矯正歯科では、世界シェアNo.1のインビザラインを用いながら、無料カウンセリングでお口の状態やご希望、ご予算感まで丁寧にお伺いします。
マウスピース矯正についての小さな疑問や不安も大歓迎ですので、「自分に合うか知りたい」という段階でも、ぜひお気軽にご相談ください。
投稿・監修者プロフィール
- このブログでは、患者様や一般の方々が歯科医療に関する理解を深め、健康な歯と口腔を保つための情報を提供しています。新しい治療法や予防のためのケア方法、口腔衛生に関するヒントなど、幅広いトピックにわたって記事を更新いたします。
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