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はじめに:インビザラインで頭痛?
インビザライン治療を始めてから頭痛がするようになったという話を耳にすることはありませんか?
この頭痛は必ずしも異常ではありませんが、原因を理解し、適切に対処することが大切です。
ここでは、インビザラインと頭痛の関係、原因、対処法、受診の目安について詳しく解説します。
ルーチェマウスピース矯正歯科では様々な疑問にお答えできるように無料カウンセリングを実施しています。
どんなお悩みでも真剣に回答しますので、ぜひ、お気軽にご相談ください。
インビザラインで頭痛が起こるのはなぜ?

歯や顎にかかる力によるもの
インビザラインは、マウスピースを段階的に取り替えながら少しずつ歯を動かしていく治療法です。
これは他の矯正方法においても同じですが、歯を動かすためには常に持続的な力をかける必要があり、この弱いけれど絶えずかかる力が歯や歯根、さらにそれを支える顎の骨や筋肉に伝わります。
マウスピース矯正では、特に装着して間もない時期や、新しいマウスピースに交換した直後は、歯や顎がまだその力に慣れていません。そのため、歯や骨の周囲組織に軽い炎症反応が起こりやすく、顎関節やこめかみの筋肉に負担がかかって頭痛につながることがあります。
これは治療が効いている証拠ともいえますが、強い痛みが長引く場合には調整が必要です。
噛み合わせの変化による負担
矯正治療は歯を正しい位置に動かしていく過程で、一時的に噛み合わせが不安定になるのが特徴です。
治療の途中では、上下の歯の当たり方がこれまでと異なり、咀嚼のときに顎の位置や動きが安定せずにずれが生じることがあります。
このずれが続くと、噛むときに必要以上の力を顎関節や咀嚼筋にかけてしまい、筋肉がこわばることで緊張型頭痛を引き起こしやすくなります。
また、普段あまり使っていなかった筋肉に急に負担がかかることで、肩や首のこりにもつながりやすくなります。
マウスピースの圧迫や違和感
マウスピース部分はその方に合うように設計されますが、まれにわずかな段差やフィット不良があると、歯や歯肉の一部分に圧迫が加わることがあります。
その刺激が神経や筋肉に伝わると、頭痛につながることがあります。
また、マウスピースがしっかり装着されず浮いている状態が続くと、かかる力が均等に分散されず、一部の歯や筋肉に偏ってしまいます。
これも頭痛や局所的な痛みの原因となるため、定期的に歯科医師にフィット感を確認してもらうことが重要です。
ストレスや食いしばりの影響
インビザライン治療は見た目のメリットが大きい一方、装置を一日20時間以上装着する必要があり、慣れない生活習慣へのストレスを感じる方も少なくありません。
ストレスは無意識のうちに食いしばりや歯ぎしりといった習慣を強める要因になります。
強い食いしばりは顎周りの筋肉を過剰に緊張させ、こめかみや後頭部の筋肉にまで影響します。
その結果、頭痛や首肩のこり、さらには睡眠の質の低下につながることもあります。歯ぎしりや食いしばりが習慣化すると、マウスピースの破損や歯へのダメージにもつながるため、注意が必要です。
インビザラインによる頭痛はよくある症状?

治療初期には起こりやすい
インビザラインを始めてすぐの時期や、新しいマウスピースに交換した直後は、歯や顎に慣れない力がかかるため頭痛が出ることがあります。
これは多くの患者様が経験する自然な反応であり、矯正力に体が順応していく過程といえます。
特に最初の1日〜3日間は違和感や痛みが強く出やすいですが、その後は次第に落ち着いてくることが一般的です。
逆に全く痛みを感じない場合、矯正力が弱すぎるのではないかと不安になる方もいますが、痛みの有無と治療効果は必ずしも比例しません。
頻度や程度には個人差がある
頭痛の出方には個人差が大きく、ほとんど頭痛を感じない人もいれば、毎回マウスピースを交換するたびに痛みが出る人もいます。
もともと顎関節症の既往がある方や、肩こりや偏頭痛を抱えている方は、頭痛が出やすい傾向があります。
また、ストレスの多い環境で生活している場合や、日常的に食いしばりが強い方も、頭痛が悪化しやすいといわれています。
そのため、頭痛が出たからといって一概に治療が合っていないとは限らず、生活習慣や体質の影響も大きいです。
インビザラインによる頭痛への正しい対処法

マウスピース装着直後は様子を見る
新しいマウスピースに交換した直後は、頭痛が出ることがありますが通常は2日〜3日ほどで症状が落ち着くため、まずは様子を見ましょう。
ただし、耐えられないほどの痛みがあり、装置を勝手に外すと治療計画に影響が出るため、まずは我慢せずに歯科医院に相談することをおすすめします。
冷やす、温めるなどのセルフケア
頭痛の種類によって、冷やすか温めるかで対処が異なります。
こめかみのあたりにズキズキとした痛みがある場合は、血管が拡張して炎症が起きている可能性があるため冷やすのが効果的です。
一方で、肩や首のこりからくるような重だるい頭痛の場合は、蒸しタオルなどで温めて血流を促すと楽になります。
症状に合わせて使い分けるとよいでしょう。
歯科医師に確認してもらう
マウスピースがしっかりフィットしていない場合、一部の歯や歯肉に過剰な負担がかかり頭痛の原因になることがあります。
装着後に浮きがないか、歯とマウスピースの間に隙間がないかをチェックすることが大切です。
また、噛み合わせをチェックしてもらうことで、必要に応じてアタッチメントの調整や追加マウスピースの作製が行われ、頭痛の改善につながります。
リラックス習慣を取り入れる
頭痛の多くは筋肉の緊張が関与しています。
日常的にストレッチや深呼吸を取り入れたり、就寝前に軽くマッサージを行ったりすることで、緊張を和らげることができます。また、十分な睡眠や規則正しい生活も大切です。
頭痛と見分けたい他の症状
偏頭痛(片頭痛)との違い
偏頭痛は、頭の片側にズキズキと脈打つような痛みが数時間から数日にわたって続くのが特徴です。
光や音に敏感になったり、吐き気を伴ったりすることもあります。
インビザラインによる頭痛は多くの場合、顎やこめかみの筋肉の緊張による締め付けられるような痛みであり、偏頭痛のような強い拍動性の痛みや前兆症状は少ないのが違いです。
顎関節症との違い
矯正中に頭痛が出ると、顎関節症と区別がつきにくいことがあります。
顎関節症では、頭痛の他に口の開けづらさ顎を動かすとカクカク音がする、顎関節や耳の前あたりの痛みなどがみられます。
インビザラインによる一時的な頭痛は、マウスピース交換直後や噛み合わせの変化に伴って現れやすいですが、顎関節症は慢性的に続きやすく、症状が悪化すると開口障害が出ることもあります。
眼精疲労との違い
スマートフォンやパソコンを長時間使用する人は、目の疲れが原因でこめかみや後頭部に痛みを感じることがあります。
眼精疲労による頭痛は、目の乾燥やかすみ、視界のぼやけなどの症状を伴うことが多く、インビザラインとは直接関係しません。
緊張型頭痛との違い
インビザラインによる頭痛は、多くの場合緊張型頭痛に似ています。
これは首や肩、顎周りの筋肉がこわばることで起こる頭痛で、頭を締め付けられるような重い痛みが特徴です。
長時間のデスクワークやストレスも原因となるため、インビザライン治療による負担と重なることで症状が強まることがあります。
歯科受診が必要なケースとは?

強い頭痛が続く場合
マウスピース交換直後の軽い頭痛であれば数日以内に治まることが多いですが、市販の鎮痛薬を服用しても改善せず、何日も強い痛みが続く場合は注意が必要です。
矯正力が過度にかかっている、マウスピースが適切にフィットしていない、あるいは噛み合わせが大きくずれているなど、治療の過程で問題が生じている可能性があります。
そのまま放置すると治療の効果に影響することもあるため、できるだけ早めに歯科医師に相談しましょう。
顎の痛みや開口障害を伴う場合
頭痛に加えて、顎関節付近に痛みを感じる、口を開けにくい、開閉時にカクカクと音がするなどの症状がある場合は、顎関節症を疑う必要があります。
顎関節症は悪化すると口の開閉が困難になり、食事や会話にも支障をきたすことがあります。
矯正治療中は顎の位置が一時的に不安定になるため、こうした症状が出やすくなることもあります。
片側だけに痛みが集中する場合
頭痛が片側だけに集中して現れる場合には注意が必要です。
特にこめかみや目の奥に強い痛みを感じる場合、単なる矯正による頭痛ではなく、偏頭痛や副鼻腔炎、神経系の疾患など、歯や顎以外の原因が隠れている可能性があります。
こうしたケースでは、歯科だけでなく内科や神経内科での精密検査が必要になることがあります。
よくある質問(FAQ)

治療初期やマウスピース交換直後に頭痛が出るのは珍しくありません。歯や顎に新しい力が加わることで一時的に筋肉が緊張し、頭痛を感じることがあります。多くの場合は数日で治まります。
どんな頭痛なら受診した方がいいですか?
市販薬を飲んでも改善しない強い頭痛が続く場合や、顎の痛み、口の開けづらさ、片側だけに集中する痛みがある場合は歯科を受診してください。場合によっては内科や神経内科の受診も必要です。
偏頭痛や眼精疲労とインビザラインの頭痛はどう違いますか?
インビザラインによる頭痛は締め付けられるような重い痛みが特徴です。一方で偏頭痛はズキズキと脈打つ痛みで吐き気や光に敏感になることがあり、眼精疲労は目のかすみや乾燥を伴うことが多いです。症状が違えば別の病気の可能性もあります。
自分でできる対処法はありますか?
こめかみのズキズキした痛みには冷却、肩や首のこりからくる重い痛みには温めが効果的です。また、リラックスできる習慣を取り入れること、正しい姿勢を心がけることも有効です。
頭痛があってもインビザライン治療を続けても大丈夫でしょうか?
多くの頭痛は一時的であり、治療を継続する中で体が慣れて改善していきます。ただし痛みが強く続く場合は治療計画の調整が必要になることもあるため、自己判断せず必ず担当の歯科医師に相談してください。
まとめ:比較的よくある症状だが、続く場合は相談を
インビザラインによる頭痛は、矯正力による歯や顎への負担、噛み合わせの一時的な変化、マウスピースのフィット不良、さらにストレスや食いしばりといった生活習慣の影響が重なって起こることが多い症状です。
特に治療開始直後やマウスピース交換直後は、誰にでも起こり得る一時的な不調であり、多くの場合は数日で改善していきます。
ただし、痛みが強く続く場合や、顎関節の異常、片側に偏る頭痛などは、矯正装置の不具合や他の病気が隠れているサインかもしれません。
こうした場合は自己判断で放置せず、必ず歯科医や必要に応じて内科、神経内科などの専門機関を受診することが大切です。
日常生活でできるセルフケアとしては、冷やす、温めるなどの応急処置、ストレス緩和のためのリラックス習慣などが効果的です。
また、定期的な通院と噛み合わせのチェックを欠かさないことで、頭痛の予防と早期解決につながります。
インビザライン中の頭痛は比較的よくみられる症状ですが、軽視せず、早めに対応することが治療を快適に続けるためのポイントです。
不安や違和感を感じた時は、一人で悩まずに歯科医師に相談しながら、安心して治療を進めていきましょう。
ルーチェマウスピース矯正歯科の医師は、世界で上位1%以下しかいない、インビザライン認定医最高峰のレッドダイヤモンドを4年連続受賞しています。

インビザラインのレッドダイヤモンドは年間1000件以上のインビザラインの治療に携わる医師にしか送られないため、インビザラインの知識が非常に豊富です。
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投稿・監修者プロフィール
- このブログでは、患者様や一般の方々が歯科医療に関する理解を深め、健康な歯と口腔を保つための情報を提供しています。新しい治療法や予防のためのケア方法、口腔衛生に関するヒントなど、幅広いトピックにわたって記事を更新いたします。
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