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インビザラインと歯磨きの大切な関係
矯正治療では、歯磨きの習慣がとても重要になります。
特にマウスピース矯正では、食事や間食の後に歯磨きをせずにマウスピースを装着してしまうと、細菌が増え、虫歯や口臭、歯周病につながる可能性があります。
さらに、マウスピース自体が着色や臭いの原因になることもあります。
毎日の歯磨きを丁寧に行うことは、矯正治療の成功だけでなく、治療後にきれいな歯を残すための大切な習慣です。
この記事では、インビザライン治療中の歯磨きのタイミングや回数、歯磨き粉の選び方、外出先でできないときの工夫、さらにおすすめの歯ブラシについても詳しく解説します。
この記事で分かること
- 歯磨きの理想的な回数・タイミングは、最低限、朝食後、昼食後、就寝前の3回は歯磨きを徹底。特に就寝前の歯磨きは最も重要です。
- 歯磨き粉の選び方は、低研磨、または研磨剤不使用の歯磨き粉且つフッ素入り歯磨き粉を取り入れること。(市販されているホワイトニング用の歯磨き粉は注意が必要)
- 外出先でできないときの応急ケアは、歯ブラシと小さな歯磨き粉、マウスピースケース、できれば携帯用マウスウォッシュをポーチにまとめて携帯用セットとして持ち歩くと安心。
- おすすめ歯ブラシ・補助用具は、電動歯ブラシ・タクトブラシ・デンタルフロス・歯間ブラシ。
インビザラインと歯磨きの関係
清潔を保ちやすいが清掃を怠らないことが大切
インビザラインではマウスピースで歯を覆います。そのため、唾液による自浄作用が働きにくく、食べかすや糖分が残ったまま装着すると、虫歯や歯周病のリスクが高くなります。
歯磨きを怠って再装着するとプラークが付着したまま密閉される状態になります。
これは、虫歯や歯肉炎の進行を早めるだけでなくマウスピースが臭ったり黄ばんだりする原因にもなります。
こうしたトラブルは矯正治療自体を妨げる要因となるため、日々の歯磨きを欠かさないことがとても重要です。
歯磨きのタイミングと回数
食後は必ず歯磨きをする
インビザライン治療中は、飲食のたびにマウスピースを外し、その後に歯磨きを行うのが基本です。
食べかすや糖分を残したまま再装着すると、細菌が急速に増え、虫歯や歯肉炎のリスクが通常より高くなります。
特に砂糖を含むお菓子やジュースを摂取した後は、口の中が酸性に傾き、歯の表面が溶けやすい状態になります。
そのままマウスピースで密閉してしまうと、短時間でも細菌が活発に活動しやすくなるため注意が必要です。
1日何回が理想?
歯磨きの回数は、通常の3度の食事に加え、間食をしたときもできれば磨くのが理想です。
間食が多い生活習慣の方では、1日4回〜5回以上になることもあります。
もちろん、全ての食後に完璧なケアを行うのは難しいですが、最低限、朝食後、昼食後、就寝前の3回は歯磨きを徹底しましょう。
特に就寝前の歯磨きは最も重要です。夜間は唾液の分泌が減少し、口の中の自浄作用が弱まるため、細菌が繁殖しやすい環境になります。
夜に磨かずに装着して眠ってしまうと、起床時まで汚れが密閉されることになり、虫歯や口臭のリスクが最も高まります。
外出先で歯磨きができない時
携帯用マウスウォッシュを利用する
水だけでは不安な時には、携帯用のマウスウォッシュを持ち歩くと安心です。
小型ボトルや個包装タイプの洗口液をバッグに入れておけば、トイレや洗面所が使えない環境でも口の中を清潔にできます。
さっぱりとした使用感が得られるため、食後の口臭予防や人と会う前のエチケットにもなります。
歯磨きを忘れてしまった時の対処法
気づいた時にすぐ磨く
食後に歯磨きを忘れてしまった場合でも、気づいたタイミングでなるべく早く磨くことが大切です。
例え短時間の簡単なブラッシングであっても、口内に残った食べかすや糖分を取り除くだけで細菌の繁殖を大きく抑えることができます。
特にインビザラインは長時間マウスピースを装着するため、少しの放置でも細菌の温床になりやすく、早めの対処が重要です。
歯磨き粉の選び方
強い研磨剤入りは避ける
市販の歯磨き粉には、着色汚れを落とすために強い研磨剤が含まれているものがあります。
しかし、インビザライン治療中はこの研磨剤に注意が必要です。
強すぎる研磨剤は歯やマウスピースに細かい傷をつけるため、そこに着色汚れや細菌が入り込みやすくなります。
その結果、マウスピースの寿命を縮めることにつながる可能性があります。
インビザライン中は低研磨、または研磨剤不使用の歯磨き粉を選びましょう。
フッ素配合がおすすめ
歯を強くし、虫歯を予防する効果があるフッ素は、インビザライン治療中にとても心強い成分です。
マウスピースを装着していると唾液の作用が行き届かなくなるため、フッ素で歯質を強化できると良いです。
毎日の歯磨きにフッ素入り歯磨き粉を取り入れることで、マウスピース内の環境でも歯を守ることができます。
ホワイトニング用は注意
市販されているホワイトニング用の歯磨き粉の多くは強い研磨成分を含んでいます。
長期間の使用は歯やマウスピースを傷つける可能性があるため注意が必要です。
ホワイトニング効果を得たい場合は、自己判断せずに歯科医師に相談して、インビザライン治療中でも安心して使えるタイプを選びましょう。
外出先、旅行時の歯磨き工夫
携帯用セットの準備
旅行や長時間の外出では、普段の歯磨き習慣を行いにくくなります。
そのため、歯ブラシと小さな歯磨き粉、マウスピースケース、できれば携帯用マウスウォッシュをポーチにまとめておくと安心です。
特に食後すぐに装着する必要があるインビザラインでは、こうした準備があるかないかで清潔さが大きく変わります。
ホテルや外食先だけでなく、移動中や観光先でもすぐに取り出せる状態にしておくことが大切です。
水を確保する
海外旅行やイベント会場などでは、歯磨きのための洗面スペースがすぐに見つからないこともあります。
そのようなときに役立つのがペットボトルの水です。
水さえあれば、口をゆすいで大まかな汚れを取り除くことができ、歯磨きができる場所に到着するまでの一時的なケアになります。
飛行機やバス移動の際にもお茶やスポーツドリンクではなく水を準備しておくと安心です。
インビザライン中におすすめの歯ブラシの種類
通常の歯ブラシ
日常のケアでは、コンパクトヘッドの歯ブラシが扱いやすくおすすめです。
小回りが利くため、奥歯や細かい部分にしっかり届きます。硬さは普通で、汚れをしっかり取り除けるものを選びましょう。
1ヵ月に1回は変えて、歯ブラシ自体の清潔も守りましょう。
電動歯ブラシ
電動歯ブラシは、短時間で効率よくプラークを除去できるのがメリットです。
振動や回転によって自動的に磨いてくれる電動タイプは特に有効です。
忙しい朝や夜に「時間がないから適当に済ませてしまう」という方にも心強い味方になります。
充電式や乾電池式などタイプがあるため、ライフスタイルに合わせて選ぶと良いでしょう。
タフトブラシ
タフトブラシは毛束が1つだけの小型ブラシで、通常の歯ブラシでは届きにくい部分を磨くのに向いています。
マウスピース矯正では歯の上にアタッチメントという、プラスチックでできた突起をつけます。
この周辺には汚れがたまりやすく、通常の大きさの歯ブラシだと取り除ききれないことが多いです。
このような時に、ヘッドの小さいタフトブラシが有効です。
その他、奥歯の溝や歯と歯肉の境目、さらにインプラントやブリッジ周辺の清掃にも役立ちます。タフトブラシで仕上げ磨きを行うと口腔環境をより清潔に保てます。通常の歯ブラシと併用して使うのがおすすめです。
デンタルフロス
歯と歯の間は、通常の歯ブラシだけではどうしても磨き残しが生じやすい部分です。
特にインビザラインでは、マウスピースを長時間装着するため、歯間に食べかすやプラークが残るとリスクが高くなります。
デンタルフロスを使うことで、歯ブラシでは届かない歯と歯の隙間の汚れをしっかり取り除けます。
夜の歯磨き後にフロスを習慣化することで、虫歯や歯周病の予防効果が一層高くなります。
歯間ブラシ
歯と歯の間に隙間がある方や、歯肉が下がって歯間が広がっている方には歯間ブラシがおすすめです。
サイズが豊富にあるため、自分の歯間の大きさに合ったものを使うことが大切です。
歯間ブラシはフロスよりも比較的操作が簡単なことが多く、奥歯の隙間なども効率よく清掃できます。
矯正中は汚れが溜まりやすいため、フロスと併用して使うとさらに効果的です。
よくある質問(FAQ)
食べかすや糖分が残っていると虫歯や歯周病のリスクが高くなります。必ず歯磨きをしてから装着してください。
食事や間食のたびに磨くのが理想です。最低でも朝、昼、就寝前の3回は必要です。
水や洗口液で口をすすぎ、帰宅後に必ず歯磨きをしてください。忘れてしまった時は気づいた時にすぐ行うようにしましょう。
翌朝すぐに丁寧に磨きましょう。頻繁に忘れてしまうと虫歯や歯周病につながるため注意してください。
フッ素配合で低研磨の歯磨き粉がおすすめです。歯科医院でも取り扱いがあるので相談してみましょう。
まとめ:飲食をしたら磨くのが基本
インビザライン治療中は歯磨きを欠かさないことがとても重要です。
食後や間食後に磨かず装着すると、虫歯や口臭、着色などのリスクが高くなります。水で口をすすぐだけでも一定の効果はありますが、基本は必ず磨いてから装着することがルールです。
外出や旅行のときも携帯用のケアグッズを準備すれば安心して治療を続けられます。さらに、電動歯ブラシやタフトブラシ、デンタルフロスや歯間ブラシを取り入れると清掃効果が高くなり、日常の歯磨きがより効果的になります。
毎日の歯磨きとマウスピースのケアを習慣にすることで、快適に治療を続けながら、きれいな歯並びと口元を手に入れることができます。
ルーチェマウスピース矯正歯科の医師は、世界で上位1%以下しかいない、インビザライン認定医最高峰のレッドダイヤモンドを4年連続受賞しています。
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投稿・監修者プロフィール
- このブログでは、患者様や一般の方々が歯科医療に関する理解を深め、健康な歯と口腔を保つための情報を提供しています。新しい治療法や予防のためのケア方法、口腔衛生に関するヒントなど、幅広いトピックにわたって記事を更新いたします。