近年、人気が高まっているマウスピース矯正。
従来のワイヤー矯正よりも比較的、痛みも少なく快適に歯並びを治療することができるため、治療への満足度も極めて高くなっています。
そのマウスピース矯正にも、実は様々な種類があるのをご存じでしょうか?
今回は、特に国産のシステムであるマウスピース矯正「アソアライナー」について、ピックアップしていきます。
アソアライナーは、費用を抑えつつ、短期間で歯並びを整えたい方に注目されています。
「アソアライナーってどんな矯正装置?」、「費用はインビザラインと比べてどう違う?」、「私でもアソアライナーで治せる?」
といった疑問を持つ方のために、この記事では国産マウスピース矯正「アソアライナー」の特徴や費用相場、メリット・デメリット、そして他矯正法との違いをわかりやすく解説します。
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アソアライナーとは? 国産のマウスピース矯正

はじめに、アソアライナーの基本事項から確認していきましょう。
冒頭でも述べたように、アソアライナーとは、比較的珍しい国産のマウスピース型矯正装置です。
マウスピース矯正の代名詞ともいえるインビザラインがアメリカで開発・提供されているのに対し、
アソアライナーは日本国内で作られているのです。
アソアライナーの5つの特徴について
ここでは、アライナーの5つの特徴について解説していきます。
特徴1:硬さの異なる3つのマウスピースを使う
アソアライナーは、一般的なマウスピース矯正と同様、透明な樹脂製のマウスピースを使いますが、ソフト・ミディアム・ハードという3つの硬さを順番に交換していく点が大きな特徴となっています。
やわらかいマウスピースから硬いマウスピースへとステップを踏んで装着していくため、歯並びを緩やかに改善できます。
その結果、治療に伴う痛みも他のマウスピース矯正より少なくなることでしょう。
特徴2:定期的な歯型取りで矯正を軌道修正できる
標準的なマウスピース矯正は、治療をスタートさせる時点ですべてのマウスピースが完成しています。
それ以降、歯型取りをしなくて済むというメリットがある反面、何らかのトラブルが起こった際の軌道修正ができないというデメリットも伴います。
その点、アソアライナーは定期的に歯型取りを行うことから、治療の途中で何らかのアクシデントが起こり、治療計画の修正を余儀なくされたとしても容易に対応できます。
特徴3:軽度から中等度の歯並びが対象
アソアライナーは、出っ歯や受け口、乱ぐい歯など、いろいろな歯並びに適応できますが、対象となるのは軽度から中等度の症例です。
重症度が高い症例は、アソアライナーで治すことが難しく、その他のマウスピース矯正かワイヤー矯正が第一選択となりやすいです。
特徴4:矯正にかかる費用が比較的安い
アソアライナーは、他の治療システムと比較すると、価格が安く設定されています。
それは特徴3で解説した適応対象と関係しています。
アソアライナーは、軽度から中等度の症例が適応症となるため、使用するマウスピースの枚数も必然的に少なくなります。
その結果、マウスピース矯正にかかる費用も安く済むのです。
特徴5:矯正の治療期間が比較的短い
アソアライナーで歯並びを治す場合は、4カ月~1年半程度の治療期間を要します。
一般的なマウスピース矯正では、1年半~3年程度の期間がかかることを考えると、かなり短い年月で歯並びの治療を終えられることができます。
アソアライナーは3つの硬さのマウスピースなので痛みが少ない点、対象が軽度〜中度の症状が対象です。
重度の矯正は対応できませんが、軽度〜中度の矯正には比較的安価で短期間で矯正可能です。
アソアライナーの費用相場

続いては、アソアライナーの費用相場について解説していきます。
| 矯正名 | 金額相場 |
| アソアライナー | 10万円〜40万円程度 |
| 一般的なマウスピース矯正 | 20〜100万円程度 |
◎アソアライナーの費用相場は、10万円〜40万円程度
アソアライナーでマウスピース矯正した場合の費用は、10万円〜40万円程度が全国的な相場となっています。
一般的なマウスピース矯正(20〜100万円)より かなりリーズナブル です。
また、アソアライナーは自費診療であり、歯科医院によって価格を自由に決められるため、費用について一概に語るのは難しいのですが、10万円〜40万円程度が相場であると考えておけば、大きく間違えることはないでしょう。
◎一般的なマウスピース矯正の費用相場は、20〜100万円
アソアライナー以外にもいろいろなマウスピース矯正がありますが、全国的な費用相場は20〜100万円程度となっています。
数あるマウスピース矯正の中でも10万円から始められる治療システムはそれほど多くはありません。
そういう意味でアソアライナーは、経済的に優れたマウスピース矯正といえます。
アソアライナーの費用相場が低い理由
アソアライナーの費用相場は、その他のマウスピース矯正より低くなっていますが、
その理由としては、
- 軽度から中等度の症例が対象
- 治療期間が短い
- 国産である
という3点が挙げられます。
最後の「国産」というのは、マウスピースの作成を海外の企業に発注して、完成したものを郵送してもらう必要がない点と関係しているといえるでしょう。
国産であることは安心感にもつながることから、アソアライナーの特長のひとつとして強調しておきたいポイントでもあります。
軽度〜中度が対象で国産の安心感と流通経費の安さから比較的安価に利用できます
費用を抑える方法
アソアライナーの費用相場は、10万円〜40万円前後であることから、その他のマウスピース矯正よりも安い価格で歯並びを治すことができます。
それでもやはり数十万円の出費は大きいため、できるだけ費用を抑えたいという方もいらっしゃることでしょう。
そんな方は、以下の方法も検討してみてください。
方法1:気になる部分だけを治す
歯並びの中でも気になる部分だけに調整を加える部分矯正なら、使用するマウスピースの枚数が少なく、費用も安く抑えることが可能です。
歯の傾きや位置を大きく改善したり、全体の噛み合わせを考慮した矯正を行ったりすることは難しいですが、安い費用でマウスピース矯正が受けられます。
方法2:矯正のルールを厳守する
アソアライナーでは、マウスピースの装着時間や通院の頻度など、あらかじめ決められたルールがあります。
そのルールを守れないと、治療期間が長くなったり、余計な処置が必要となり費用も高くなったりすることから、歯科医師の指示通りに矯正を進めていくことが大切です。
これはどちらかというと、矯正の費用がかさまないようにすべき取り組みといえます。
方法3:医療費控除を利用する
アソアライナーによる歯列矯正の費用は、「機能的な問題の改善」が目的と認められた場合に限り、医療費控除の対象になります。審美目的のみの場合は対象外になります。
ただ、医療費控除の対象の場合は確定申告の際に申請することで、一定額の税金の還付が受けられます。
まとめ
安く抑えるコツは、必要な部分だけ部分矯正をすること、マウスピースの装着ルールをしっかり守ること
インビザラインとどっちがおすすめ?

アソアライナーについて知ると、やはり気になるのがマウスピース矯正の代名詞「インビザライン」との違いですよね。どちらも優れた装置ですが、得意なことや特徴が異なります。
総合力と実績の「インビザライン」
インビザラインは、日本で約20年、世界ではそれ以上の圧倒的な治療実績を誇ります。その最大の魅力は、軽度な歯並びから複雑な症例まで、あらゆるケースに対応できる治療プランの豊富さです。
また、マウスピースが歯だけを覆うため違和感が少なく、治療途中で何度も歯型を取る手間がない点も、多くの方に選ばれる理由です。
※インビザラインについて詳しく知りたい方は、「インビザラインとは?仕組み・デメリット/費用・期間について徹底解説」をご覧ください。
ピンポイントな治療が得意な「アソアライナー」
一方のアソアライナーは、「あと少しだけ、ここの歯並びを直したい」といった、ごく軽度な症例で力を発揮します。治療範囲が限定的なため、ケースによっては費用を抑えられる可能性があります。
まとめ:あなたへのおすすめは?
もしあなたが、しっかりと全体の噛み合わせまで治したい、あるいは治療中の快適さや実績を重視したいのであれば、インビザラインが最もおすすめの選択肢です。
もし、「費用を最優先し、ごく軽微なズレだけを治したい」という限定的なご希望であれば、アソアライナーが候補になるかもしれません。
どちらが最適か、まずは一度クリニックでご自身の歯並びの状態を相談してみてはいかがでしょうか。
当院では無料カウンセリングを実施しています。
どんな些細なお悩みでも、お気軽にご相談ください。
実績や治療プランの多さではインビザライン、比較的軽度の矯正で費用を抑えるならアソアライナー
アソアライナー矯正のよくある質問

最後に、アソアライナー矯正に関して、患者様からよくいただく質問にお答えします。
気になる疑問点をすぐに解決できるよう簡潔にまとめていますので、ぜひご確認ください。
歯が動く際に多少の痛みや違和感が出ることがありますが、通常2~3日程度で収まります。
アソアライナーは、硬さの異なる3段階のマウスピース(ソフト→ミディアム→ハード)を順番に使用するため、急激な力がかかりにくく、痛みは比較的少ない治療法です。ただし、装置によって口内炎ができるなどの副作用が起こる可能性はあります。
個人差はありますが、アソアライナーによる治療では、4カ月~1年半程度の期間を要します。
目安となる矯正期間に幅があるのは、患者さんの歯並びの状態によってやるべきことが異なるからです。
ただし、比較的軽い症例であれば、半年程度で終わることもあります。
通院は原則1〜2ヶ月に1回程度のペースで通っていただく必要があります。
マウスピースは1日17時間以上を目安に、指示された装着時間を守るようにしてください。
いいえ、アソアライナーによる矯正治療は、審美目的と見なされるため公的医療保険の適用外となり、全額自己負担の自由診療(自費診療)となります。ただし、治療費は医療費控除の対象になる場合がありますので、詳しくはクリニックにご相談ください。
まとめ

今回は、アソアライナーについて詳しく解説しました。
アソアライナーは、硬さの異なるマウスピースを段階的に使用し、歯を動かす矯正法です。
費用相場は10万円~40万円程度と、比較的安価な点が大きな特長です。
しかし、その費用面のメリットを最大限に活かすためには、アソアライナーの特性を理解しておくことが重要です。具体的には、治療のたびに歯型取りが必要になる点や、適応できる歯並びがごく軽度な症例に限られる点が挙げられます。
そのため、「費用が安いから」という理由だけでアソアライナーに決めてしまうのではなく、より幅広い症例に対応でき、治療中の負担も少ないインビザラインも併せて検討することをおすすめします。
軽度〜中等度の治療にオススメですが、適応範囲が異なるのでインビザラインを含めて他のマウスピース矯正と比較検討しましょう。
ご自身の歯並びや希望に最適な治療法を見つけるために、ぜひ両方の選択肢を視野に入れ、専門の歯科医師に相談してみてください。
また、当院は4年連続でインビザライン・レッドダイヤモンドを受賞しており、症例数・技術ともに豊富です。
正しい知識と実績ある医師のサポートで、安心して矯正治療を始めていただけます。

投稿・監修者プロフィール
- このブログでは、患者様や一般の方々が歯科医療に関する理解を深め、健康な歯と口腔を保つための情報を提供しています。新しい治療法や予防のためのケア方法、口腔衛生に関するヒントなど、幅広いトピックにわたって記事を更新いたします。



