歯列矯正として近年注目を浴びるマウスピース矯正。
目立たず綺麗に並ぶ矯正方法として始められる方が非常に増えています。
マウスピース矯正って人気だけど、どんな治療方法なのか分からなくて不安。
マウスピース矯正のメリットデメリットって何?そんな疑問にお答えします。
目次はこちら
マウスピース矯正とは?
マウスピース矯正とは、透明なマウスピースをはめて行うタイプの矯正方法です。
患者様ひとりひとりの歯並びに合わせたマウスピースを作成し、ゴールに向かってマウスピースを交換していくことで歯並びが改善していきます。
作成するマウスピースの枚数は、患者様の歯並びの状態によって異なります。
どうやって歯並びが綺麗になっていくの?
少しずつ形の違うマウスピースを約10日間ごとに交換していただくことで徐々に歯が動いていきます。
新しいマウスピースをはめた直後はむず痒いような違和感がありますが、歯が動くと同時に違和感はおさまってきます。
マウスピースは矯正開始時にまとめてお渡しする事が多いですが、歯並びの状態によっては数枚ごとにお渡しして経過を見ていくこともあります。
どうして歯が動くの?
マウスピースの素材は非常に弾力性のある特殊な素材を使用しており、マウスピースをはめると歯に対して押す力が発生します。
マウスピースが発生する押す力はじっくり持続的な力が働くので、歯に対して無理がなく安全な範囲での移動が可能です。
マウスピース矯正のメリット
矯正前に仕上がりのイメージが確認できる
マウスピース矯正では、スキャンした歯並びをもとに3Dシミュレーションを作成します。
矯正前にどのような歯並びの仕上がりになるのか確認し、ご納得いただいてから治療開始することが可能です。
違和感や痛みが少ない
マウスピースは0.5㎜と非常に薄いのが特徴です。
また非常に柔らかく歯にフィットする素材なので、違和感が少なく使用することができます。
じわじわと継続的な力をかけることで歯を動かしていくので、ワイヤー矯正に比べて痛みを抑える事が可能です。
取り外しができる
ご自身でマウスピースを外すことができるので、お食事や歯磨きはいつも通りしていただけます。
ワイヤー矯正の場合、器具に阻まれてブラシが届かず虫歯になってしまうことがありますが、マウスピース矯正ではフロスを通すこともできます。
目立ちにくい
透明で目立ちにくいことはマウスピース矯正の大きなメリットです。
装着時も自然なので誰かに気づかれることはほぼないと言っていいでしょう。
金属アレルギーのリスクがない
矯正に用いられるマウスピースはポリウレタンを主とした素材で作られているので、金属アレルギーのある方でも安心して治療することができます。
来院頻度が少ない
ワイヤー矯正の場合、2−3週間にいちど、1時間ほどのワイヤー交換でご来院いただく必要がありますが、
マウスピース矯正の場合は、問題がなければ2ヶ月にいちど程度のご来院で経過観察していきます。
マウスピース矯正のデメリット
ご自身で装着する必要がある
ご自身での着脱が容易なのはマウスピースのメリットですが、一方で外したまま忘れてしまったり、紛失してしまうリスクがあります。
1日20時間以上の装着が守れない場合は、シミュレーションのとおりに歯が動かなかったり、治療期間が長引いたりします。
歯磨きのケアが重要
マウスピース矯正はデンタルケアがしやすく虫歯になりにくい矯正方法です。
しかし日頃のケアを怠ってしまうと虫歯や歯周病になってしまうので、しっかり歯磨きしていただく必要があります。
また、歯の周りに歯石がついていると歯の動きの妨げになってしまうことがあります。
歯石は歯磨きでは取ることができないので、クリニックでの歯石除去をおすすめします。
適応外の症例がある
昨今ではほとんどの症例に対応しているマウスピース矯正ですが、顎骨内に埋伏した歯を引き上げたり、顎骨自体がずれているなど、マウスピース矯正だけでは処置が難しいと判断された場合は他の治療法と併せて治療していくことがあります。
マウスピース矯正とワイヤー矯正の違い
項目 | マウスピース矯正 | ワイヤー矯正 |
---|---|---|
目立たなさ | ◎ ご自身で着脱可能です | X 金属なので目立ちます |
取り外し | ◎ 透明なので目立ちにくいです | X 取り外しできません |
違和感・痛み | ○ ワイヤー矯正に比べて少ないです | X ワイヤー交換後に 痛みがあります |
食事・歯磨き | ◎ いつもどおりにできます | X 装置のまわりは 磨き残しが できやすいです |
金属アレルギー への適応 | ◎ 可能 | X できないことがあります |
適応症例 | ○ 重度の症例では難しいことがある | ◎ ほぼ全ての症例で可能 |
来院頻度 | 1−2ヶ月にいちど | 2−3週間にいちど |
後戻りの リスク | △ 後戻り防止マウスピース の装着によって防止が可能 | △ 後戻り防止マウスピース の装着によって防止が可能 |
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