透明で目立ちにくく、痛みも少ないというメリットから、歯列矯正として、近年注目を浴びるマウスピース矯正。
当院でも、「目立たずに理想的な歯並びを目指したい」と、マウスピース矯正を選択される方が多くいらっしゃいます。
しかし、「目立たないのはわかったけれど、本当に自分に合う治療法なのだろうか?」
「人気があるけど、どんなデメリットや注意点があるのだろうか?」といった疑問や不安をお持ちの方もいるのではないでしょうか。
実際にマウスピース矯正は、「1日20〜22時間の装着」や「適応できない症例がある」など、治療を成功させるために注意すべきポイントも存在します。
この記事では、マウスピース矯正のメリット・デメリットを詳しく解説し、ご自身が治療に向いているかどうかを判断できるようサポートします。
・インビザラインの仕組み・素材・治療工程の詳細は、「インビザラインとは?仕組み・費用・期間を徹底解説 」をご覧ください
ルーチェマウスピース矯正歯科では、まずは無料カウンセリングを実施しております。
ご自身の歯並びやライフスタイルに合わせて矯正治療を行うべきか悩んでいる方は、ぜひお気軽にご相談ください。
目次はこちら
マウスピース矯正とは?

マウスピース矯正とは、透明なマウスピース(アライナー)を歯に装着し、少しずつ歯を動かして理想の歯並びへと導く治療法です。
患者様、ひとりひとりの歯並びに合わせたオーダーメイドのマウスピースを作製していきます。
患者様自身がマウスピースを段階的に交換していくことで、徐々に歯が移動し、美しい歯並びへと改善されていきます。
使用するマウスピースの総枚数は、歯並びの状態や移動量によって異なります。
どうやって歯並びが綺麗になっていくの?

少しずつ形の違うマウスピースを約7~10日間ごとに交換していただくことで徐々に歯が動いていきます。
インビザラインの歯の動かし方について、詳しく知りたい方は「痛みが少ない理由がわかる! インビザラインの歯の動かし方」をご覧ください
新しいマウスピースをはめた直後は、むず痒いような違和感がありますが、2~3日経つと違和感はおさまってきます。
マウスピースは、基本的に矯正開始時に治療期間分をまとめてお渡しすることが一般的です。
ただし、治療の状況や歯並びの状態によっては、数枚ごとにお渡しして細かく経過を確認しながら進めていくこともあります。
マウスピース矯正のメリット

ここではマウスピース矯正のメリットについて解説していきます。
マウスピース矯正のメリットは以下の6つです。
- 目立ちにくい
- 違和感・痛みが少ない
- 取り外しができるため衛生的
- 金属アレルギーの心配がない
- 来院頻度が少ない
- シミュレーションで仕上がりが確認できる
それぞれ具体的に解説していきます。
1. 目立ちにくい
透明で目立ちにくいことはマウスピース矯正の大きなメリットです。
装着時も自然のため、誰かに気づかれることはほぼないと言っていいでしょう。
2. 違和感・痛みが少ない
マウスピース矯正に使用されているアライナーは、約0.5mmと薄いのが特徴です。
また、歯に柔らかい素材でできているため、装着時の違和感が少なく快適に使用することができます。
歯に弱い力をかけながら徐々に歯を動かしていくため、従来のワイヤー矯正と比べて痛みが少ないのが特長です。
3. 取り外しができるため衛生的
マウスピースはご自身で簡単に取り外すことができるため、食事や歯磨きはいつも通り行えます。
ワイヤー矯正の場合、器具に食べ物が挟まったり、ブラシが届きにくくなることで虫歯のリスクが高まります。
しかし、マウスピース矯正では装置を外せるため、ワイヤーに邪魔されることなく、フロスも通常通り使用でき、衛生的に口腔内を保つことが可能です。
4. 金属アレルギーの心配がない
矯正に用いられるマウスピースはポリウレタンを主とした素材で作られているので、金属アレルギーのある方でも安心して治療することができます。
金属アレルギーの方でも、安心して治療ができるのは大きなメリットではないでしょうか。
5. 来院頻度が少ない
ワイヤー矯正の場合、2~3週間に一度、1時間ほどのワイヤー交換でご来院いただく必要がありますが、マウスピース矯正の場合は、1.5~2ヶ月に程度のご来院で経過観察していきます。
仕事や学校で忙しい人には、オススメです。
6. シミュレーションで仕上がりが確認できる
マウスピース矯正では、スキャンした歯並びをもとに3Dシミュレーションを作成します。

矯正前にどのような歯並びの仕上がりになるのか確認し、ご納得いただいてから治療開始することが可能です。
マウスピース矯正のデメリット

マウスピース矯正には魅力的なメリットが多い反面、注意しておきたいデメリットも存在します。
患者様が後悔なく治療を進めるためにも、メリットだけでなく、デメリットもしっかりと把握しておくことが大切です。
マウスピース矯正の主なデメリットは、以下の5点です。
- ご自身で装着する必要がある
- 紛失・破損・変形のリスク
- 歯磨きのケアが重要
- 歯科医師のスキルに左右される
- 適応外の症例がある
1. ご自身で装着する必要がある
マウスピース矯正は、1日20~22時間以上の装着が理想です。
万が一、1日20~22時間以上の装着が守れない場合は、シミュレーションのとおりに歯が動かなかったり、治療期間が長引いたりします。
そのため、ご自身での装着時間の自己管理が重要です。
2. 紛失・破損・変形のリスク
すぐに着脱することができる反面、ティッシュに包んで置き忘れたり、熱い飲み物で変形するケースがあります。
専用ケースに保管することを意識し、熱湯洗浄は避ける必要があります。
3. 歯磨きのケアが重要
マウスピース矯正は、デンタルケアがしやすく虫歯になりにくい矯正方法です。
しかし、ケアを怠ってしまうと、虫歯や歯周病のリスクは高まるため、ご自身で毎日の丁寧な口腔ケアを行っていただく必要があります。
また、歯の周囲に歯石が付着していると、それが歯の正確な動きの妨げになることがあります。
歯石は日常の歯磨きでは除去できないため、クリニックでの定期的な歯石除去をおすすめします。
4. 歯科医師のスキルに左右される
マウスピース型矯正装置による治療は、専門的な知識と高度な技術を持った歯科医師による精密な設計と、丁寧な経過観察が必須です。
実際、歯科医師のスキルや経験にはばらつきがあるため、無理のある設計で治療を進めると、計画通りに進まずに治療期間が延びたり、思わぬトラブルの原因につながることがあります。
そのため、治療実績(症例数)が豊富にあるか、また、患者様の疑問や不安をしっかりと聞き取り、コミュニケーションを密にとってくれるかなど、ご自身で納得できる歯科医院を慎重に選ぶことが大切です。
また、当院は4年連続でインビザライン・レッドダイヤモンドを受賞しており、症例数・技術ともに豊富です。
正しい知識と実績ある医師のサポートで、安心して矯正治療を始めていただけます。

詳しい詳細についてはこちらの記事をご覧ください
・インビザライン最高峰「レッドダイヤモンド」とは?
5. 適応外の症例がある
昨今ではほとんどの症例に対応しているマウスピース矯正ですが、顎骨内に埋伏した歯を引き上げたり、顎骨自体がずれているなど、マウスピース矯正だけでは処置が難しいと判断された場合は他の治療法と併せて治療していくことがあります。
マウスピース矯正とワイヤー矯正の違い
ここまで、マウスピース矯正のメリット・デメリットについて詳しくご理解いただけたかと思います。
マウスピース矯正がご自身に合っているかをさらに検討するために、ここでは、従来のワイヤー矯正と比較しながら、それぞれの治療法が持つ特性を、一目で理解しやすいよう比較表にまとめました。
ご自身のライフスタイルや治療目的を照らし合わせながら、最適な方法を見つけていきましょう。
また、ワイヤー矯正とマウスピース矯正について詳しい詳細を知りたい方は、「インビザラインとワイヤー矯正、どっちがいい? 選び方のポイントや費用・治療期間を比較 」をご覧ください。
| 項目 | マウスピース矯正 | ワイヤー矯正 |
| 目立たなさ | ◎ ご自身で着脱可能です | X 金属なので目立ちます |
| 取り外し | ◎ 透明なので目立ちにくいです | X 取り外しできません |
| 違和感・痛み | ○ ワイヤー矯正に比べて少ないです | X ワイヤー交換後に 痛みがあります |
| 食事・歯磨き | ◎ いつもどおりにできます | X 装置のまわりは 磨き残しが できやすいです |
| 金属アレルギー への適応 | ◎ 可能 | X できないことがあります |
| 適応症例 | ○ 重度の症例では難しいことがある | ◎ ほぼ全ての症例で可能 |
| 来院頻度 | 1.5~2ヶ月に一度 | 2−3週間に一度 |
| 後戻りの リスク | △ 後戻り防止マウスピース の装着によって防止が可能 | △ 後戻り防止マウスピース の装着によって防止が可能 |
向く人・向かない人(チェックリスト)
上の比較表を参考に、ご自身がマウスピース矯正に向いているのか、向いていないのかをセルフチェックしてみましょう。
一般的に、マウスピース矯正は、自己管理が得意な方や、通院回数を抑えたい忙しい方に特に適しています。
一方で、装着時間の自己管理が苦手な方や、重度の症例の方は、固定式のワイヤー矯正も視野に入れて検討することをおすすめします。
✅ 向く人
- 見た目を気にせず矯正したい
- 自己管理が得意
- 軽〜中等度の歯並び
- 通院を減らしたい/忙しい社会人
⚠ 向いていない人
- 装着時間を守れない
- 顎のズレなど骨格性の不正咬合がある
- 装置の管理が苦手
費用と期間の目安
最後に、マウスピース矯正を始めるにあたって最も気になる費用と治療期間の目安についても解説していきます。矯正治療は、動かす歯の範囲によって「部分矯正」と「全体矯正」に分けられます
部分矯正
部分矯正とは、主に前歯など、目立つ範囲の数本の歯並びを整えることを目的とした矯正方法です。
- 費用相場: 30万円~60万円
- 治療期間の目安: 3ヶ月~12ヶ月(症例によって異なります)
全体矯正
全体矯正とは、奥歯の噛み合わせを含めた全ての歯を対象とし、歯列全体を動かして理想的な歯並びと噛み合わせを目指す矯正方法です。
- 費用相場: 70万円~120万円
- 治療期間の目安: 1年~3年程度(症例によって異なります)
※ 紛失や再設計による追加費用・保定装置費が別途かかる場合があります。
詳しくは マウスピース矯正の値段の平均 をご覧ください。
よくある質問
ワイヤー矯正に比べて痛みは少ないです。
新しいマウスピース装着直後は、2~3日違和感を感じることがありますが、数日でおさまります。
1日20〜22時間が理想です。
装着時間が守れないと、治療が伸びたりしてしまうことがありますので、ご自身での自己管理が大切になります。
直前または次の番号のマウスピースを一時的に使用してください。
紛失の場合は、かかりつけの歯科医院に早めに連絡してください。
食事の際はマウスピースを外し、食後は歯磨きやうがいをしてから再装着をするようにしてください。
まとめ
マウスピース矯正は、見た目、快適さ、衛生面において大きなメリットがありますが、自己管理ができていないと、治療が計画通りに進まず、理想の歯並びになるまでに時間がかかってしまうことがあります。
そのため、患者様ご自身の厳密な自己管理と、そもそもご自身の症例に適応しているかの見極めが極めて重要になります。
後悔なく治療を始めるためには、まずは3Dシミュレーションで治療のゴールを明確に確認し、費用、期間、保証内容までしっかり把握してからスタートしましょう。
マウスピース矯正をご検討中の方は、ぜひ当院の無料カウンセリングをご利用ください。
治療への疑問や不安、ご自身の症例が適応かどうかなど、専門の歯科医師が詳しくお伺いし、最適な治療計画をご提案いたします。まずはお気軽にご相談ください。
また、当院は4年連続でインビザライン・レッドダイヤモンドを受賞しており、症例数・技術ともに豊富です。
正しい知識と実績ある医師のサポートで、安心して矯正治療を始めていただけます。

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