矯正治療は、人生の中でも、大きな決断のひとつですよね。
「歯医者を選ぶべきポイントは…?」「どんな歯医者で矯正治療を受けるべきなんだろうか…」
そのような不安を抱えている人は少なくありません。
そのため、矯正治療は長い治療期間と高額な費用がかかってくるため、「どの歯科医院を選ぶか」が重要になります。
この記事では、「矯正歯科 選び方」で迷っている方に向けて、失敗しない医院選びの基準・チェックリスト・後悔しないための専門的な視点から解説します。
ルーチェマウスピース矯正歯科では無料カウンセリングを実施しています。
ぜひ、お気軽にご相談ください。
目次はこちら
矯正歯科の選び方が重要な理由
矯正治療は、歯を動かす期間が1〜3年、その後の安定期間(保定期間)に1〜3年と、長期にわたります。
この長い道のりだからこそ、医院の方針やサポート体制が治療の成功と満足度を大きく左右します。
また、費用が高額な治療であるため、契約内容や追加費用の有無、アフターケアの体制をしっかり確認しないと、最終的な総額が変わってしまうことがあります。
「誰が、どう計画し、どう管理するか」で治療結果は大きく異なります。
安心して任せられる歯科医院を選びましょう。
失敗しない矯正歯科の選び方:10チェックのポイント

矯正治療を成功させ、後悔しないために、以下の10項目についてカウンセリング時に確認しましょう。
1. 専門性・資格と豊富な実績の確認
◎専門資格の有無をチェック
矯正治療は、医師の専門的な知識と経験が結果を大きく左右します。医院選びでまず確認すべきは、その歯科医師が「矯正治療の専門家」であるかどうかです。
日本矯正歯科学会の認定医・専門医が在籍しているかを確認しましょう。
認定医とは、大学病院などで5年以上の矯正臨床経験を積み、学会の厳しい審査(症例提出、筆記試験、口頭試問など)に合格した歯科医師に与えられる資格です。この資格は、高い専門性と技術の証明となります。
(参考:公益社団法人 日本矯正歯科学会「資格認定制度」)
◎マウスピース矯正の実績をチェック
マウスピース矯正(例:インビザライン)を検討している場合は、その治療システムにおける上位プロバイダー資格を持っているかも重要な指標です。上位の資格は、そのシステムにおける豊富な症例数と高い技術力がなければ得られません。
【当院の実績】 当院は「レッドダイヤモンド」の認定医師になります。このランクは最高位になり、それ以上の称号はありません。
詳しくはこちらの記事:インビザライン最高峰「レッドダイヤモンド」とは?4年連続レッドダイヤモンド認定医を受賞

2. 治療方法に幅広い選択肢があること
患者の歯の状態やライフスタイルによって最適な装置は異なります。ワイヤー、裏側矯正、マウスピースなど、複数の装置を取り扱っているかを確認しましょう。
3. 症例実績の豊富さ
豊富な実績は、複雑な症例にも対応できる技術力の証明です。
理想の状態は、医院のBefore/After写真や症例数が公開されており、自分と似た難易度や年齢層の症例を見せてもらい、治療後のイメージを具体的に確認できるか確認してみましょう。
4. 精密な検査と最新設備の利用
正確な診断と治療計画には、最新の設備による精密検査が不可欠です。
iTero(口腔内スキャナー)、CT、セファロ(頭部X線)などの専門設備を用いたデジタル診断で、計画の精度が高い検査が行えるかも重要です。
5. 説明の透明性と同意(インフォームド・コンセント)
治療のリスクも含めて、すべてを確実に理解し、納得した上で治療を始めることが大切です。
治療期間、手順、リスク、限界、代替策をすべて包み隠さず説明してくれ、こちらからの質問に対し、丁寧に回答してくれる歯科医師は安心ですね。
6. 費用の明確さと支払い方法
高額な費用で後悔しないよう、総額をいくらかかるのかを確認するようにしましょう。
確認するポイントとしては、治療完了までの総額制かどうかが明確。別途かかる調整料・保定料・再治療費の条件が明確で、分割払い・デンタルローンの可否と条件が契約前に書面で提示されるのかをチェックするようにしましょう。
7. 通いやすさと予約体制
長期間の治療となるため、継続的な通院が負担にならないことが重要です。
駅近や駐車場完備など通いやすい、土日診療の有無や、スムーズな予約体制が整っているなども確認するポイントです。
8. アフターケアと保証体制
装置が外れた後も、歯並びを安定させるための「保定期間」のケアが大切になります。
保定期間の具体的な計画と後戻り対策が整っていて、再治療の保証期間と条件について規約が明記されているかも確認するようにしてみましょう。
9. 口コミや評判の確認
実際に治療を受けた患者の声は、医院の雰囲気や対応を知る上で参考になります。
GoogleマップやSNSの評価が高く、特にネガティブなレビューに対する医院の対応が誠実であるか確認してみましょう。
10. 契約の透明性とルール
万が一の事態に備え、契約ルールを確認しておきましょう。
例えば、中途解約や契約内容変更の際のルール、追加費用が発生する条件、治療の途中経過のデータ提供の可否など、契約条項も大切な確認ポイントです。
治療方法や費用で選ぶときの注意点

矯正の種類について
ひと言で矯正治療といっても、その方法にはいくつかの種類があります。
歯並びの乱れを細かく整える歯列矯正は、ワイヤー矯正とマウスピース矯正の2つに分けられます
【ワイヤー矯正】
ワイヤー矯正は、マルチブラケット装置を使って悪い歯並びを改善する治療システムです。
歯の表面にブラケットと呼ばれる四角い留め具を設置して、歯列全体を金属製のワイヤーで固定します。1ヵ月に1回の頻度でワイヤーを調整することで、歯並びが少しずつ良くなっていきます。
ワイヤー矯正は、古くからある歯並びの治療法なので、多くの矯正歯科が対応しています。
【マウスピース矯正】
マウスピース矯正は、透明な樹脂製のマウスピースを使った治療システムです。
日本ではインビザラインが最も有名で、2006年から矯正歯科クリニックでの治療が始まっています。
ワイヤー矯正のような金属製のワイヤーやブラケットを固定する必要がないので、悪い歯並びを快適に治療できます。
自分が希望する矯正法に対応していることが大切
おそらく、矯正歯科での治療を検討している人は、もうすでに希望の矯正法があるかと思います。
ここ数年は、マウスピース型矯正のインビザラインを希望する人が急増しているため、ワイヤー矯正の人気が下がる傾向にありますが、それぞれに一長一短があることも忘れてはいけません。
ですから、まずは自分にあった矯正法を慎重に検討した上で、その治療が得意な歯科医院を探すことが重要といえます。
ちなみに、インビザラインは診療プロセスの大半がシステム化されている矯正法なので、どの歯科医院で受けても同じ結果が得られるものと誤解されがちですが、実際はそうではありません。
マウスピース矯正とワイヤー矯正の違いについて、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
インビザラインとワイヤー矯正、どっちがいい? 選び方のポイントや費用・治療期間を比較
マウスピース型矯正のインビザラインは、ある意味でワイヤー矯正よりも専門性が高く、歯科医院の設備や歯科医師の技術・知識・経験によって治療結果が大きく変わる治療法といえます
料金について

歯並びの治療にかかる料金・費用・値段も矯正歯科を選ぶ上で重要なポイントとなります。
矯正歯科治療は、原則として保険が適用されないため、各歯科医院によって料金が大きく異なります
例えばワイヤー矯正であれば、60~70万円程度の料金に設定しているところもあれば、90~120万円程度に設定しているところもあります。
マウスピース型矯正のインビザラインに関しても、料金設定は矯正歯科によって差が見られます。
費用の詳細:インビザラインの費用相場と内訳をご覧ください。
◎安ければ良いというわけではない
ここでひとつ注意が必要なのが「料金の安さ」です。
矯正の治療費がとにかく安い“格安”の歯科医院を選ぶことは、あまりおすすめできません。
それが日常で使う消耗品なら大きな問題にはなりませんが、矯正歯科の治療は医療行為なので、安いことがとにかく消費者(患者さん)の利益につながるとは限りません。
むしろ、矯正歯科治療の料金や費用を安く抑えるために、診療の重要な部分を省略したり、安価で劣悪な素材やシステムを採用していたりするかもしれないのです。
それならば始めから全国的な料金相場内で矯正治療を提供している歯科医院に的を絞った方が良いといえるでしょう。
ただし、矯正歯科には、技術に優れたドクターが在籍していることで、費用を安く抑えられているケースもあります。
プロフェッショナルが集まることで矯正治療を効率良く進めることができるため、料金を安く抑えられるのです。
医院選びで失敗しないための心得
次に、矯正の歯科医院選びで失敗しないための心得を2つに絞ってお伝えします。
自分に合った、信頼のできる矯正歯科を選ぶためにも、少なくとも以下の2点は実践するようにしてください。
疑問点は必ず質問する

矯正歯科では、必ず始めにカウンセリングが行われます。初診相談や矯正相談とも呼ばれるもので、基本的にはドクターと1対1で面談することになります。
この時に患者さんが受け身にならないようにすることがとても重要です。
もちろん、カウンセリングではドクターから矯正歯科治療の選択肢・治療手順・治療期間・治療費などの説明がありますが、必ずしも十分であるとは言えません。
カウンセリングの時間は30~60分程度と限られていますし、そもそも個々の患者さんが知りたいこと・疑問に思っていることをすべて把握しているドクターは存在しないのです。
矯正歯科治療のカウンセリングの場では、積極的に質問することを意識しましょう。
できれば、カウンセリングに行く前に自分の歯並びや希望する矯正法の疑問点や不安に思う点をメモにまとめておくようにしてください。
そうすれば疑問や不安が残ったまま矯正治療をスタートすることもなくなります。

ドクターとしても患者さんが疑問や不安のない状態で矯正治療を始めてくれるのが一番なので、カウンセリングでたくさんの質問をされて不快な思いをすることはありませんのでご安心ください。
自分の希望を伝える

矯正歯科の治療は、カウンセリングの後に精密検査を行い、その結果を踏まえて治療計画を立案します。
そのため可能であればカウンセリングの段階で矯正に関する自分の希望を伝えておくと良いでしょう。
もちろん、精密検査が終わってからでも遅くはありませんが、そもそもあなたが希望する矯正治療の種類に対応していなかったり、治療期間や治療費などの条件も合わなかったりする場合があります。
とくに治療費に関しては、これ以上は出せないという明確なラインもあるかと思いますので、事前に伝えておくことが大切です。
◎インビザラインの料金設定について
ワイヤー矯正は、料金の面で柔軟性が低い治療法といえます。
例えばワイヤー矯正で全体の歯並びを治す場合は、重症度に応じて費用が大きく変わることはありません。
一方、インビザラインの場合は、プランが細かく分かれているため、重症度に応じて治療にかかる費用も大きく変わります。
極端にいうと300,000円の費用がかかる場合もあれば、1,000,000円かかる場合もあるのです。
そういう意味では、患者さんの希望に応えやすい治療法といえるでしょう。
よくある質問
問題ありません。
複数院を比較して、ご自身が納得いく矯正治療を始めていきましょう。
矯正の専門教育と症例経験に基づく学会資格の有無です。
難症例ほど差が出やすい領域です。
特化の強みはありますが、他装置との比較提案ができる体制だとより安心です。
基本的に多くの方が受けられますが、骨格性の重度不正や一部の全身疾患では制限があるため、事前に相談しましょう。
まとめ

今回は、矯正歯科の選び方と失敗しないためのポイントについて表参道のルーチェマウスピース矯正歯科が解説しました。
矯正歯科は、対応している治療方法・料金・ドクターの経験に着目して選ぶことが大切です。
カウンセリングの際には、積極的に質問して疑問点を解消し、治療への希望もしっかり伝えることで、矯正歯科選びでの失敗も避けやすくなります。
これから歯並びの治療を受けようかと考えている方は、本文でもご紹介した矯正歯科の選び方を参考にしてみてください。
表参道で矯正歯科をお探しであれば、いつでもお気軽にルーチェマウスピース矯正歯科までご相談ください。
投稿・監修者プロフィール
- このブログでは、患者様や一般の方々が歯科医療に関する理解を深め、健康な歯と口腔を保つための情報を提供しています。新しい治療法や予防のためのケア方法、口腔衛生に関するヒントなど、幅広いトピックにわたって記事を更新いたします。



