「笑った時に八重歯が出る」
「歯が出ているせいで唇が閉じにくい」
など、気になる症状がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
八重歯のマウスピース矯正は、状態によって治療期間が大きく変わります。
一般的な目安は 軽度で8ヶ月〜1年半、中度で1年〜2年、重度では2年~3年以上になります。
この記事では、
- 八重歯のマウスピース矯正に必要な治療期間の目安
- なぜ時間がかかるのか
- 短くするためのポイント
- 治療をスムーズに進めるための注意点
について詳しく解説します。
ルーチェマウスピース矯正歯科では無料カウンセリングを行っています。
ぜひ、お気軽にご相談ください。
八重歯とは? どんな状態を指すの?

八重歯とは、本来の歯列から飛び出すように生えた上顎の犬歯のことを指します。
犬歯は根が長く、歯列の中でも重要な役割を持つ歯であるため、犬歯の位置がずれると噛み合わせにも影響します。
八重歯ができる主な原因としては、
- 顎が小さく歯が並ぶスペースが足りない
- 左右の歯が生えてた後に犬歯が生えてくる
などが挙げられます。
八重歯は、日本ではかわいい歯並びとして好まれた時代もありましたが、現在では八重歯に悪い印象を持つ人が増えてきています。
八重歯は歯磨きが難しく、むし歯や歯肉炎のリスクが高い状態です。
また、噛み合わせのバランスが崩れることで、歯列が崩れる原因になりえます。
このような背景から、美容面だけでなく機能面からも矯正治療を希望する方が増えています。
八重歯を放置するリスク
八重歯には、見た目の面でも健康的な面でもリスクがあります。
具体的なリスクは下記です。
八重歯を放置するリスク
- 清掃性が悪くなり虫歯、歯周病のリスクが高くなる
- 噛み合わせが乱れて顎や筋肉に負担がかかる
- 歯並びの乱れがさらに進行しやすくなる
- 見た目のコンプレックスが強くなる可能性がある
- 将来的に歯を失うかもしれない
それぞれ詳しく解説します。
清掃性が悪くなり虫歯、歯周病のリスクが高くなる
八重歯は、歯が重なり合って生えているため、歯ブラシの毛先が届きにくく、磨き残しが起こりやすい状態です。
磨き残しが積み重なって汚れがたまると、虫歯だけでなく、歯肉の炎症や歯周病の発症リスクも高くなります。
特に犬歯の周囲は複雑な形をしているため、汚れが溜まりやすく、若い年代から歯ぐきが腫れたり出血しやすくなりがちです。
噛み合わせが乱れて顎や筋肉に負担がかかる
八重歯の人は嚙み合わせが悪い場合が多いです。
噛み合わせが悪いまま生活していると、上下の歯が均等に当たらず、一部の歯に過剰な力がかかります。
その結果、顎関節への負担が大きくなり、頭痛、肩こり、顎関節症の症状につながることがあります。
歯並びの乱れがさらに進行しやすくなる
八重歯を放置すると、
- 周囲の歯が押されて徐々に位置が変わる
- 歯列全体にゆがみが広がる
リスクがあります。
特に成長期は歯が動きやすく、数年でガタつきが大きくなるケースもあります。
見た目のコンプレックスが強くなる可能性がある
八重歯が原因で笑う時に口元を隠したり、人前で話すことに抵抗を感じる方も少なくありません。
見た目の問題は心理的ストレスにつながることもあるため、早期に整えることで生活の質があがるケースも多くあります。
将来的に歯を失うかもしれない
噛み合わせの偏りや歯周病の悪化により、歯に過度な負担がかかり続けると、歯の寿命が短くなる可能性もあります。
特に犬歯は噛み合わせを支える重要な役割を持つ歯のため、その位置がズレると全体のバランスに影響が出やすく、長期的に見ると歯の喪失リスクにもつながります。
八重歯のマウスピース矯正はどのくらいの期間がかかる?

前歯のズレを治す矯正治療の期間は、軽度のものであれば半年から1年程度といわれています。
一方で、八重歯の場合は治療期間は長めになる傾向があります。
八重歯のマウスピース矯正の期間目安は次のとおりです。
- 軽度の八重歯:8カ月〜1年半
- 中度の八重歯:1年〜2年
- 重度の八重歯:2年〜3年ほど
もちろん個人の骨格や歯列の状態、歯の動きやすさによって差はありますが、ほとんどの方が1年以上の治療期間を想定しておく必要があります。
八重歯の治療期間が長くなる理由
八重歯のマウスピース矯正が長期化しやすい理由には、いくつかの特徴があります。
八重歯の治療期間が長くなりやすい理由
- 歯列のスペース不足
- 犬歯は根が長く動きにくい
- アタッチメントの追加が必要になる場合がある
それぞれ解説します。
歯列のスペース不足
犬歯が歯列から飛び出してしまう最も大きな理由がスペース不足です。
犬歯は左右の歯が生えてきた間に生えてきます。
歯が並ぶ場所が足りないと、犬歯が列の外側に押し出されてしまうのが八重歯になる原因です。
歯をまっすぐに並べ直す前にスペースを作る必要があります。
スペースをつくるため、
- 奥歯の位置を調整する
- 歯の幅を少しスリムにする処置(IPR)
を行うことがあります。
このような準備工程が治療を長くする要因です。
犬歯は根が長く動きにくい
上の犬歯は根の長さが他の歯に比べて長く、しっかりと骨に固定されています。
強い力がかからないと動きにくいため、治療期間はある程度長くなります。
アタッチメントの追加が必要になる場合がある
マウスピース矯正では、歯の表面に小さな突起(アタッチメント)を付ける場合があります。
マウスピース矯正で歯を動かすのにアタッチメントは重要な役割を持ちます。
アタッチメントについて詳しく知りたい方は「インビザラインのアタッチメントとは?効果・お手入れ・外れたときの対処法まで解説」をご参照ください。

犬歯は歯列がカーブする位置にあって役割も複雑なため、アタッチメントを複数付けたり、形状を工夫する必要が出ることがあります。
この工程も治療が長期化する理由となります。
治療期間を短くするためのポイント

マウスピース矯正は、適切に進めることで治療期間を短縮できる可能性があります。以下は効果的に動かすためのポイントです。
マウスピース矯正で治療期間を短くするためのポイント
- 装着時間をしっかり守る
- 計画通りに交換する
- 定期的な通院でチェックを受ける
- 追加の処置が必要な時は柔軟に応じる
- 口腔内の清潔を保つ
それぞれ解説します。
装着時間をしっかり守る
マウスピース矯正の効果は、1日20時間〜22時間の装着時間が前提です。
装着時間が短いと歯が予定どおりに動かず、治療が長引く原因になります。
計画通りに交換する
歯科医師の指示で1週間〜2週間ごとにマウスピースを交換します。
マウスピースの交換が遅れると治療計画からズレてしまい、期間が延びやすくなります。
定期的な通院でチェックを受ける
マウスピース矯正で計画のズレを早期に発見するためには定期的な通院でのチェックが欠かせません。
異常があれば早めに修正することで治療期間の延長を防げます。
追加の処置が必要な時は柔軟に応じる
なるべく早く終わらせたいと思っても、スペース確保のためのIPR(歯の側面のわずかな削合)や、最終仕上げ用のマウスピースの使用など、追加の処置が必要になることもあります。
患者様が柔軟に応じることで、治療もスムーズに進みます。
口腔内の清潔を保つ
虫歯や歯周病があると治療を一時的に止めなければいけない場合があります。
口腔内を清潔に保つことで、中断を防ぎ、治療期間の延長を避けられます。
八重歯のマウスピース矯正はどんな人に向いている?
八重歯のマウスピース矯正は次のような方に向いています。
- できるだけ目立たない方法で矯正したい
- 仕事や学校などでワイヤーが気になる
- 口元をすっきりさせたい
- 笑った時飛び出している歯の印象を改善したい
- 清掃しにくい犬歯周辺を整えたい
ただし、非常に重度で歯が大きく外側に飛び出している場合などは、マウスピース単独では難しく、ワイヤー矯正との併用が必要になることもあります。
矯正前カウンセリングでの診断がとても重要です。
八重歯のマウスピース矯正の流れ

治療期間を理解するためにも、実際の治療のステップを知っておくと、全体のイメージがよりつかみやすくなります。
マウスピース矯正の治療の流れ
- カウンセリング、検査
- シミュレーション
- 治療計画の決定
- マウスピース装着
- 定期的なチェック
- 仕上げ
- 保定期間
それぞれ解説します。
カウンセリング、検査
まずはお口の状況を正確に把握するために、口腔内スキャンやレントゲン撮影、必要に応じてCT撮影などを行います。
八重歯がどれくらい外側に位置しているのか、歯列のスペースがどれほど不足しているのか、骨の厚みや歯根の方向まで細かく確認します。
カウンセリングや検査の結果から、マウスピース矯正で治療が可能かどうかを判断します。
シミュレーション
検査データをもとに、歯がどのように動いていくのかを3Dでシミュレーションします。
八重歯がどんなルートで移動し、何ヵ月くらいで並ぶのか、治療完了時の歯並びを事前に視覚的に確認できるため、患者様にとっても安心材料になります。
また、スペース不足をどのように解消するのか、動きが難しい部分はどこかなども分かります。
治療計画の決定
シミュレーション結果を踏まえて、具体的な治療計画を作成します。
マウスピースの枚数、アタッチメントの設置位置、IPRが必要かどうかなどが決まります。この治療計画が治療成功の大きな鍵になります。
マウスピース装着
初回のマウスピースを装着し、治療がスタートします。原則として1日20時間〜22時間の装着が必要です。八重歯の矯正では、犬歯を確実に動かすためにも装着時間の管理が特に大切になります。装着時間が足りないと、他の歯よりも動きにくい犬歯の移動が遅れ、治療期間が延びる原因になります。
定期的なチェック
治療を進める中で、歯の動きや噛み合わせが計画通り進んでいるかを歯科医師が定期的にチェックします。マウスピース矯正は通院負担が少ない治療ですが、八重歯の場合は歯根の向きやスペースの変化をきめ細かく確認する必要があります。異常があれば早めに計画を修正し、治療の遅れを防ぎます。
仕上げ
全てのマウスピースを使い終えても、理想とする位置に届かない部分があれば追加のマウスピースを作製し、微調整を行います。
保定期間
歯が整った後は、リテーナーを使って歯を安定させます。
矯正直後はまだ歯が動きやすく、特に八重歯は元の位置に戻ろうとする力が働きやすいため、保定期間の管理は非常に重要です。
リテーナーを確実に使用することで、整えた歯並びを長く維持できます。
リテーナーについて詳しく知りたい方は「これを読めばすべてがわかる!インビザラインのリテーナーについて」をご参照ください。

よくある質問

- 八重歯でもマウスピース矯正はできますか?
-
多くの場合は可能です。マウスピース矯正は軽度〜中等度の八重歯なら十分に改善できます。
ただし、歯列のスペース不足が大きい場合や犬歯が大きく外側に飛び出している場合は、追加処置が必要になることがあります。
また、適応外となり、ワイヤー矯正や外科的矯正が必要になることもあります。まずは精密検査で可否を判断します。
- 八重歯のマウスピース矯正は治療期間が長くなりますか?
-
八重歯は犬歯の根が長く役割が複雑なため、一般的な矯正より治療期間がやや長くなる傾向があります。
軽度なら8カ月〜1年半、重度の場合は2年以上かかることもあります。治療計画や歯の動きやすさによって個人差が出ます。
- 八重歯の矯正に抜歯は必要ですか?
-
必ずしも抜歯が必要なわけではありません。
軽度の八重歯は、歯列の幅を整えるIPRでスペースを作るなどの処置で並べられることが多いです。
しかし、スペース不足が大きい場合や犬歯の位置が極端に外れている場合は、奥歯や小臼歯の抜歯が必要になることがあります。
歯の大きさや骨格によって判断されます。
- 八重歯のマウスピース矯正中は痛くなりやすいですか?
-
犬歯は根が長いため、動かし始めの初期は圧迫感や軽い痛みを感じやすいことがあります。
しかし痛みのピークは1日〜2日程度で、徐々に落ち着くのが一般的です。
耐えられない痛みの場合は治療計画を調整したり、アタッチメントの形を変えて動きを緩やかにすることで対応できます。
- 重度の八重歯でもマウスピース矯正で治せますか?
-
重度の八重歯では、マウスピース単独では難しい場合もあります。
その場合、部分的にワイヤー矯正を併用するハイブリッド矯正、ワイヤー矯正、外科的矯正などの選択肢があります。
どの方法が適しているかは、事前のシミュレーションと診断で判断します。
まとめ:八重歯はマウスピース矯正で矯正できることが多い
八重歯をマウスピース矯正で治療する場合、治療期間は軽度で8カ月〜1年半、重度では2年以上かかることもあり、一般的な矯正より長めです。スペース不足の解消や犬歯の動きにくさが主な理由です。
装着時間を守る、計画どおりに交換する、定期的に通院することで治療をスムーズに進めましょう。症例によってはワイヤー矯正との併用が必要になる場合もあるため、まずは精密検査で適応を確認することが大切です。
ルーチェマウスピース矯正歯科では、無料カウンセリングを実施しています。
ぜひ、お気軽にご相談ください。
また、当院は5年連続でインビザライン・レッドダイヤモンドを受賞しており、症例数・技術ともに豊富です。
正しい知識と実績ある医師のサポートで、安心して矯正治療を始めていただけます。


